祝 新体制

2009/03/31

 国士舘大学が新体制を発表した。実力者であった佐伯理事長が一線を退くということらしい。我々も誤解しているところがあったが、佐伯理事長はなかなか骨太の豪胆な人だったらしい。それに他大学の出身と思っていたら、国士舘の前身である専門学校の出身だという。要するに先輩なのだ。御苦労様でした。

 新理事長は副理事長だった大沢理事がなられたそうだ。私自身、常々、国士舘は武徳を中心とした教育校であるから体・徳・智の順でいい、と思っている。健全な肉体にこそ健全な魂が宿るんであって、病んでる体や弱い体では、強い気持ち、健全な考えは起らないのだ。そういう意味ではスポーツの底上げが必要だ。

 強いチームを作るのには、それなりに金がかかるということを意外と知らない人が多い。理解があるということは支援体制を強化する、環境を作る、ということであり、その全てに金はかかるのだ。その点、その一番実状を分っている大沢先生が理事長になられたことは今後の運動部に多いに期待できるだろう。

 そこで私の提案だが、運動クラブに入る者は体育学部出身ばかりとは限らない。だから一学部の体育学部で仕切らないで、新しく体育局というものを作って、運動クラブは全て体育局に所属させ入学時の学納金の中に体育助成金として納めてもらうとかすれば、少しは楽になるのではないか。

 幸い国士舘には体育指導者として実績、実力日本一と呼んでも過言ではない先生がいらっしゃる。柔道の川野一成先生だ。斉藤仁、内柴正人、鈴木桂治、石井慧などの金メダリストを育て、先ず高校の監督として日本一となり、斉藤君達がそのまま大学へ行って大学が日本一になり、今度は中学生まで日本一にした。私がやってた頃はせいぜいがベスト8止まり。

 私は色々なスポーツで日本一になった監督さんを何人も知っている。みな共通するものを持っている。自分の人生を全てそのスポーツに打ち込み、学生と寝起きを共にし、一切の趣味さえ持たない。いやその指導しているスポーツそのものが趣味だ。華やかなスポットライトは選手にだけ当たりがちだが、これだけスターを作った指導者というのはそうはいない。

 運動部によっちゃ一生懸命やっているけど勝てないクラブもある。アマチュア運動の場合、指導者によって全く変わってくる。先ず勝つ実践のノウハウを弱いクラブにも教える。そして底上げを図ることが大事だ。川野先生には柔道部の監督は若者に任せて、国士舘運動クラブ全体の監督として、一肌脱いで貰い、初代体育局局長として辣腕を振るって貰う、という構想は如何なものか。

    

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