2009/05/14
野木先生が懲戒解雇になったという話を聴いた。理由は規律違反ということらしい。詳しい発表はなされていないので具体的な理由は分らない。
確かに野木先生の活動を見る限りにおいては学外活動の方が活発であった。本人は実践倫理と表現していたが、執行部の評価、学内教職員の評価は必ずしも温かい目ではなかった。
例えば、右翼団体の集まりである全有連なる会の会長をやったりとか、現職の教授という立場では矢張り相応しくなかったろう。
せめて、特別職の顧問であるとか、アドバイザー的名誉職なら何名か知っている人もいるが、その会を引っ張っていくという立場はやはり大学の許可も必要だったろう。
今回の紛争が起る前の国士舘は規律に甘い所があり、不正や疑惑も横行していたのも事実である(原田優の逮捕を見れば明らか)。
だが新体制はガラス張り、公正、公平を取り入れる一方、不正や規律違反にも厳しい姿勢で臨むことも約束した。
だからこそ我々も矛を収めたのだ。真相究明委員会から、やがて発展して倫理委員会も立ち上げるべきだ、ということは私自身も提案していた事項である。
野木先生がいつの時点での規律違反を問われたのかが、今のところ分らないから意見は差し控える。私自身は今後も基本は応援団だが、厳しい、しかし的確な意見、助言はしっかりと行う心算である。
あれだけ機を見て敏な野木先生ともあろう者が、我々が矛を収めた後の機を見誤ったという事だろうか。
規律違反に対する一罰百戒の意味があっての処分なのか、今迄の言動全てに対する腹に据え兼ねた処分なのか判らないが、執行部の強い姿勢は解る。
野木先生の言動に組織人として度を超えた部分は多々あった、と思っていた人は多くいる。それとは逆に、全く役に立ってない、全く役をこなしていない、給料を貰うに値しない、という無責任な、野木先生の爪の垢を飲ましたいような輩がいるのも事実だ。人事、賞罰は学校が行うものであるから、我々が口を挟む余地はないが、今後はリストラ、懲戒の対象にそういう輩も選んで頂きたい。
我々の場合、相手の不正を暴いて引き摺り落とせばいい訳だから、相打ちをもって勝ちとする手法も使えるが、組織の中にいる人は動きに限りがある。
不満を訴える人は既に立場で負けてる場合が多いから、言動に注意は必要である。
野木先生の場合、国士舘大学教授という肩書きが、本人を保護し人脈を拡げてきた過程はあろうが、動きそのものは「自由の身」になって軽くなる訳だから、それこそ世界に羽ばたけばよい。
それだけの実力がある。ただ肩書きのなくなった者をどれだけ世間が迎えてくれるかは未知数であるが。
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