日本の消費者金融市場を見限ったサラ金が韓国上陸-韓国の銀行買収を進めるオリックスが貸金事業に進出―3

2011/03/09

 在日パチンコ事業者にとって、『オリックス』は最も頼りになる金主様である。今から4年前、当時業界6位にあった大手パチンコ業「ダイソー」(本社・福島県)が破綻した。負債総額636億円の大型倒産であった。予てよりパチンコ事業者向けの融資に積極的といわれていたオリックスには、経営への悪影響を懸念した多くの株主から問い合わせが殺到したという。

 株価への影響を恐れたオリックスは、其れまで詳細を公表していなかったパチンコ事業者への融資実態を、初めて明らかとするに至った。その内容は、同事業者との取引実績は30年にも及ぶというもので、パチンコ業界の営業拡大に寄与してきたことを、悪びれる事も無く公表し、その貸付金残高は2.751億円(総貸付金残高の約8%)であるとした。

 更には、一社当りの貸付金も最大で100億円を越えるものはなく、その貸付条件も担保至上主義によって万全を以って貸し倒れを防いでいるとし、不安視する株主らに対し回答を寄せた。つまりは、パチンコ事業者向けの貸付は安全且つ優良な収益事案であることを、オリックスは堂々と宣言したのである。現在、オリックスのパチンコ事業者への営業貸付金残高は、4.000億円とも7.000億円とも囁かれているが、オリックスが多くのパチンコ事業者の肝を掴んでいることだけは確かなようだ。

 そもそも、風営法管轄下に置かれるパチンコ事業者は、いくら高収益を上げたところで株式上場は見込めない。この点が常識ある金融機関が融資を躊躇する理由でもある(当然、相手が博打屋であることが最大の理由)。その意味で株式市場での資金調達が不可能である以上、更なる経営拡大と際限を知らない儲け主義を貫く為には、オリックスは欠かせない存在なのである。

 さて、在日パチンコ事業者相手に懐が膨らんだオリックスは、新たな草刈場として在日の祖国、韓国へと目を向けている。韓国では今年に入り、日本の信用組合に類似する貯蓄銀行が、相次いで営業停止命令を受けている。この他にも不良債権を抱え身動きの取れない貯蓄銀行は数多く、それにオリックスは爪を伸ばしたのである。ただし、日本資本が韓国の銀行を買収することに嫌悪感を持たれる可能性は否めない。

 そこで打った手が、オリックスが保有するプロ野球チームに韓国野球界の英雄、朴と李の2選手を入団させた事だ。野球ファンが多い韓国国民に取り入る為の策だろうが、韓国国内でオリックスの名は好感度として一瞬に広まったようだ。

敬天新聞社/吉永 健一

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