(被災者まで騙してるとマスコミでも話題に↑クリックで拡大)

(2012/02/03)

大僧正・道月住職の開運グッズは霊感商法!?第2弾 大阪市のパワースポット?淀川区に軒を連ねる開運業者の怪

 先祖の因縁や霊の祟りなどの話を用いて不安を煽り、法外な値段で商品を売ったり、不当に高額な金銭などを取る「霊感商法」の被害が跡を絶たない。また、身に着けるだけで幸運を呼ぶ、望みが叶う、病気が治ると謳い商品の購入を迫る「開運商法」も然りである。

 最近では霊感商法・開運商法・マルチ商法が融合した「エヌ・インターナショナル」社が、ミヤネ屋でお馴染みの宮根誠司を幸運に導いたと謳い勧誘の手を拡げているとして話題となっている(週刊文春2月9日号)。

 また、東日本大震災以降、不安を煽り数珠やブレスレットといった開運グッズの販売を巡るトラブルが全国で相次いでおり、開運グッズで運が開けることは無いので騙されないようにと国民生活センターが2日、注意を呼びかけている(以下URLをクリック↓)。

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20120202_1.html

 被災者をターゲットにしている開運商法もあるというから悪質極まりない(2月2日NHK報道)。

 さて先般、永福舎の販売する「永福珠」なる開運グッズの情報が当紙に寄せられ、調査を続けてきた(敬天新聞第169号「丹波哲郎の勧めで天台宗系寺院に出家!?大僧正・道月住職の開運グッズは霊感商法?」掲載)。

 永福舎が販売する「永福珠」は「霊鷲山世音院福富寺・大僧正・傳法阿闍梨」という「道月住職」なる女僧が1本1本に念を込め製作しているという。その真偽を問う取材を申し入れたが、未だ回答を得ていない。顧問と称する大阪弁の男が「堺のファイブウエイが運営しとるんや」と電話で対応したのが最後である。

 単に「ご利益がありますよ」とグッズを販売するだけに止まれば問題は無いが。しかし、開運グッズの製作者として、見た事も聞いたことも無い僧侶やイタコや霊能者が「メディアで活躍中の○○先生」などと広告塔になっているものや、宝くじが当たったといって大金に囲まれた購入者の写真と体験談を広告宣伝しているもの、無料相談と称する窓口を設置しているものには注意が必要である。

 ある開運グッズ購入者によると、雑誌広告の開運グッズはホンの入り口に過ぎず、本命は開運グッズの購入者が、特典である「祈願成功に導く無料サポートダイヤル」に電話をかけて来ることだという。

 サポートダイヤルは「○○先生が無料で幸運に導く為のカウンセリングをする」という触込みだが、購入者が「無料」という言葉に誘われて、祈願成功に至る相談をしようと電話をすると「○○先生は大変お忙しい方で電話に出られません」「代わりに弟子の私が話をお受けします」といって、本命の先生が出てこない、先生が虚像であることが多い。そして、姓名判断を名目に氏名・生年月日・血液型・住所・電話番号を聞き出す「名簿作り」を企て、さらに「あなたの邪気は強すぎる」「このままでは幸せになれない」と不安を煽って高額な商品購入や、高額なお祓いの勧誘を仕掛けてくるという。

 永福舎をはじめ、開運グッズを販売する怪しい業者を幾つか取材をしてみようと住所を調べたところ、ある事に気がついた。それは、多くの業者が道月住職の開運グッズを販売する永福舎と同じ大阪市淀川区にあるということだ。

 @気功療法師・中条忠勝先生の気功魂と称する石を売る「中条気功研究所」が淀川区木川東3-9-6、A霊能者・二階堂春江先生の三神願珠と称する数珠を売る「サクセスライフジャパン」が淀川区西中島4-4-25、B明神流心・明神流華という両名の流気幸珠と称する数珠を売る「パーフェクトデイズ」が淀川区西宮原2-6-16、C霊能者・天羽美子先生の天導石と称する石を売る「天羽相談所」が淀川区宮原5-6-32、そして大僧正・道月住職の永福珠と称する数珠を売る「永福舎」が淀川区西中島4-6-30という具合だ。

 何れも新大阪駅を中心に歩いて移動できる距離にある。謂わば淀川区は開運業者が軒を並べる開運銀座である。いつから淀川区は霊能者が集うパワースポットになったのだろうか?それともこれら開運商法の業者を束ねて牛耳る親玉組織が存在するのだろうか?

 道月住職の永福舎を調査中に出てきた顧問と称する大阪弁の男が電話で言った「堺のファイブウエイが運営しとるんや」という一言が、改めて気になるところである。つづく

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