レーシック激安競争、神奈川クリニックvs品川美容外科、

漁夫の利を得たのは、湘南美容外科(SBCグループ)4

2010/11/02

 先の参議院通常選挙にて東京都比例区から立候補し当選した、自民党の三原じゅん子議員。いつもの如く、数多の有名人候補者が名乗りを上げた参議院選挙であったが、選挙運動中に倒立する体操馬鹿や、絶好調と叫ぶだけの野球馬鹿が落選するなか、見事?当選を果たした。その三原じゅん子は、2年以上も前からSBCグループ湘南美容外科クリニック(相川佳之総括院長)の広告塔に起用されている。

 何でも「美しくなりたい。女性というところを捨てずに生きていきたい」と、芸能界での評判や口コミを参考にして、湘南美容外科での美容整形を決意したという事らしい。相川佳之がカウンセリングから施術を担当し、レーザーによるシミ取り、シワ取りのボトックス注射等を施し、その後、広告塔として起用された模様だ。只、その当時は三流お笑い芸人との離婚話がワイドショーで取り上げられる程度の、落ち目二流女優でしかなかった三原じゅん子を、湘南美容外科も宣伝効果は薄いと見たのか、それ程大きな扱いはしていなかった。

 しかし、国会議員となった今は、湘南美容外科公式サイトにて大々的に取り上げ、当選特需に便乗している。三原じゅん子が国会議員になるとは、微塵たりも予想してなかったであろうが、悪運の強さと逞しい商魂は流石といえる。現在、一年生議員ながら厚生労働委員会に属し、子宮けいがんの予防ワクチンと検診の無料化を訴え、精力的に活動している三原じゅん子であるが、所属委員会の関係業界、況してや特定業者の広告塔として営利活動に加担している状況は、多少なりとも問題ありと感じてならない。

 特に、自身も美容整形で受けたボトックス注射の効果を、宣伝流布している行為は、厚生労働政務に携る者としての見識の甘さを晒していると言わざるを得ない。こん日、ボトックスはシワ取りなどの美容目的で、美容整形業界で多用されているものの、本来は筋肉弛緩を呼び起こす治療で使う、ボツリヌス菌毒素を応用した注射薬なのだ。

 厚生労働省も、ボトックス使用については薬事法上は認めているものの、その有効性と安全性を保障しない「適用外」としていたが、昨年になって眉間のシワ治療(除去)に限って、一部その効果を認めたに過ぎない。一箇所一万円程度が主流のボトックス注射の乱用と無資格施術が相次いでいる今、三原じゅん子には安易な宣伝は厳に慎むべきといいたい。

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