ニチロ(現マルハニチロHD)架空豚肉詐欺事件の背景『裏ポーク商人』飯島健二(飯島商店=茨城)の錬金術(7)

2011/06/22

 女優の南野陽子と結婚した金田充史。ローソン子会社特別背任事件の被告である岩本陽二(一審判決=懲役4年6月)とは、輸入豚肉事業への投資を通じた仕事仲間であったらしい。金田充史が周辺に騙っている話だと、絶対儲かる投資だからと岩本陽二に唆されて、大金を騙し取られたというのだ。

 岩本陽二とは年も近く、若くして成功した者同士、当初はさぞや気が合ったに違いない。しかし、その頃の岩本陽二は、常に資金繰りに窮する程に追い詰められていた。一方の、大金を投資したとされる金田充史もまた、資産家生まれの青年実業家とは名ばかりで、金の工面に忙しい状況だったらしい。当然、豚肉事業への投資金は自己負担ではなく、他の投資家からによるものであった。

 金田充史は、投資家に対し「ニチロの冷凍倉庫にある豚肉を売り捌く」と、何処かで聞いたことのある『嘘ネタ』で金を引き出したというが、結果は当紙がこれまでに報じてきた通りである。金田充史は「自分も岩本陽二に騙された被害者」だと言い訳しているようだが、もし、投資金の一部でも紹介料等の名目で受け取っていたとしたなら、詐欺の片棒を担いだ事になる。

 南野陽子との結婚が発表された後、件の投資家が写真週刊誌で事の顛末を暴露したり、同時にネットマスコミを中心に金田充史の醜聞(借金・夜逃げ・三又交際・離婚等々)が報じられた。しかし、その後はプッツリとマスコミの動きが止まったのである。その理由が、新妻・南野陽子が所属する芸能事務所「ケイダッシュ」(川村龍夫会長)の働きかけではないかとも推測される。

 ケイダッシュは業界大手の「田辺エージェンシー」のグループ企業でありながら、単体でも田辺エージェンシーと肩を並べる程の事務所であり、芸能界への影響力は相当なものだ。新婚ほやほやの南野陽子を貶める動きを封じ込める事など、造作無いことであろう。更には、金田充史の借金も既に肩代わりして整理済みかも知れない。何とも恵まれた新郎殿である。

 さて、インターネット動画ショッピングサイト「潟uラウンチャンネル」の代表が、金田充史の現在の肩書きである。しかし、残念なことに肝心要の日本向けサービスは長らく休止中の状態である。どうやら、またしても事業は頓挫する可能性が高い。次々と新規事業に手を出すなど派手に動かずに、せっかく身奇麗になれたのであれば、いっそのこと髪結いの亭主として新妻を支えたらどうか。四十半ばとはいえ元アイドルと暮らせるだけ幸せである。

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