(敬天新聞4月号)
(三国から社協への提案は非常に単純で営業努力が見当たらない。なぜ三国の指示通り′_約する必要が…)
(契約変えて1,300万も利益が違うとは。三国もよくやるよ…)
埼玉県戸田市市長神保国男は、戸田市社会福祉協議会の会長でもある。社会福祉協議会、略して社協は地域福祉活動推進を基本理念として、寄付金を貰って運営されている公共色の強い組織である。
荒川沿いの広大な敷地を占有している「戸田競艇」という巨大なボートレース場があり、戸田社協はこの戸田競艇の中の自動販売機運営の業務を担っている。簡単に言えば戸田競艇にジュース等の自販機を入れる業者選定の決定権があるわけだ。
以前、戸田社協は三国コカコーラの自販機を入れていたのだが、本来なら少しでも多く社協に利益が残るよう三国に限らず多くの業者に価格競争させる努力をしなければならないのだが戸田社協はそれを怠った。
随意契約という形で三国の自販機を優先的に入れ、価格交渉も無く三国の言いなりの金額で自販機を設置させていた。それに対し、本紙はおかしいのではないか?という当然の疑問を持って調査し、戸田社協に対しても情報公開の請求を行った。
ところが戸田社協の回答は、「業者から指示を受けた数値であり、その根拠については感知しておりません」というものだった。
完全に市民を馬鹿にした無責任な回答だったが、これこそ戸田社協の姿勢そのものを表した「証言」となるものだ、と言える。
この言葉は言い換えれば、価格の根拠を感知もせず三国コカコーラの『指示』通りに従った≠ニいう事。本紙に対してこの回答をした者は、「普通の商売では『指示』をするのはお客様」という基本原則も知らずに公務員として高給を貰っているイイ御身分の輩である。
ところが本紙の戸田社協に対する追及が余りにも強く、的を射ていた為、社協は自販機契約を変更した。変更前と変更後の「利益」の差額は一三〇〇万円以上だった。
本紙が追及しなければ戸田競艇の自販機ビジネスに於いて社協は毎年一三〇〇万円づつ損をしていた事になる。右図は「起案書」と言って、三国が「こういう条件でどうでしょう?」と戸田社協にプレゼンした時の書類の一部である。この起案書を読むと、なぜ戸田社協は殆どメリットのない三国の自販機搬入を受け入れたのか疑問が芽生える。割高といえる契約内容で、戸田社協自体にメリットがない。よほど三国の営業担当者のセールストークが優れていて、三国と契約せずにいられないような魅力的なプレゼンテーションでもしたのか?それにしては本紙の追及後にコロっと契約を変更し、それにより一三〇〇万円も利益がアップしたのに三国に今までのボロ儲けへのクレームを言ったという話は聞かない。疑惑があるか訪ねても社協も戸田市も緘口令が敷かれているようだ。