2008/06/17
鈴木亜久里氏率いるスーパーアグリは、「FX外国為替・日経225先物オンライン証券」が謳い文句の商品先物屋、ばんせい証券から(同じ全国保証グループの野村エステートファイナンスを迂回して)株担保融資を受けてしまったのが運のツキとなってF1業界から撤退、解散する事になってしまった。
その処遇が心配されていた佐藤琢磨であるが間接的にHONDAに拾って貰える事になったようだ。
スーパーアグリの解散を受け、HONDAは次なるホンダのサテライトチームを探していたのだが、どうやら新しく出来るアメリカのチームにエンジン供給などし、2009年から気持ちも新たにスーパーアグリの代わりとして動いてもらうような準備をしているそうだ。
そして、そのアメリカチームのドライバーとして佐藤琢磨が有望視されているそうなのだ。このプランにはニックフライやケンアンダーソンもアドバイスをしているらしく、かなり信用性が高いらしい。
やはり、スーパーアグリの場合、ホンダのサテライトチームだったとはいえ、亜久里氏の個人カラーが目立ち過ぎ、契約上亜久里氏が前面に出てくると日本企業は特に及び腰になってしまったのだろう。その点、新しいアメリカチームはスーパーアグリでの反省点を鑑み、HONDAビジネスとして事を進めて行くだろうから、各種手続きも早いんじゃないだろうか?また、対HONDAという事であれば、亜久里氏の時のように怪しい輩の浮いた詐欺話に悩まされる事もないだろう。
ただ、F1ファンの人は亜久里氏がこれで完全に消え去ってしまうのかと思うと悲しいものがある。
亜久里氏本人が指摘していたように、
「日本企業がF1に興味なかったのと、費用対効果が合わなかった。今のF1は企業戦になって、予算も膨らんでいる。その意味で難しいスポーツだし、今後も個人所有チームは厳しいだろう」「莫大な資産があるのでなければ、個人でF1に参入するのはやめた方がいい」
と言った感じで、F1は本当に莫大な資金力を持った大企業しか出来ないモノなのかも知れない。
昨日の富士スピードウェイに対する去年の観戦客らの集団提訴という風に、日本でのF1ビジネスに思わぬ逆風が吹いているので、佐藤琢磨の新アメリカチーム入りはスムーズにいって欲しいモノである。
そういえば、鈴木亜久里氏が連帯保証しスーパーアグリに直接十五億円の「株担保融資」を行ったのは、「FX外国為替・日経225先物オンライン証券」がたりの商品先物屋ばんせい証券の兄弟会社、『野村エステートファイナンス』だというのは以前記した。
それで、この野村エステートファイナンスはばんせいともどもの親会社「全国保証」と共に数々の不祥事事件を起し、その多くをこの野村エステートファイナンスが背負ってしまった為、立ち行かなくなり、つい先日の五月末日を持って「会社清算」したのである、のも記してはいた。
で、先ほど、なんとなくこの野村エステートファイナンスのウェブサイトの社訓というか会社目的の所の最後にこういうのが書いてあったので記しておきます。
株式会社野村エステート・ファイナンス企業倫理規範
『 6) 反社会的勢力に対し毅然とした態度で臨みます。』
なんか反社会的勢力と交差するビジネスシーンでも予測してたのか、企業活動の中に反社会的勢力の存在感が拭えない商売をやっていたのか知らんが、普通の企業がまともに企業活動するための企業規範を決める時、最初から「反社会的勢力」の存在なんて頭に入れるかよ。
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