2008/04/17
スーパーアグリF1チームの資金繰りに決着がついていなかった。F1系のプレスが大騒ぎだ。やはり、ばんせい証券による、スーパーアグリを運営するAチーム株式会社株式への「質権設定」に、資本提携を申し出ていた「マグマグループ」が難色を示したのだろうか?というより、マグマグループらのスーパーアグリを熱望している事に足元を見たばんせい証券が、「質権設定」の買戻しに元金十五億円の倍額や数倍の暴利をふっかけたのだろうか?
そもそもばんせい証券は、ばんせい証券自ら「金融庁の査察が入るまでの間で結構ですからスーパーアグリ株券を担保に、十五億円投資してくれませんか?一ヶ月で倍にして返しますから」などと大口の投資家らに「スーパーアグリ再担保金融話」を持ち掛けて廻っていたのだ。
当初、倍で返すと言って投資家に十五億円でスーパーアグリ株を押し付けて、十五億円を三十億円で倍返しなどせず、そのままとんづらを決め込むものとばかり思っていたのだが、もし、ばんせい証券が(今回のマグマグループ投資決裂のように)数倍の儲けで誰かに売りつけられるとその時考えていたのだとすると、倍返し話はまんざら詐欺話という物でもなかったのだろうか?
ばんせい証券は、「どうせウチは評判の悪い商品先物取引会社ですから」と開き直っているわけだから、もうF1が始まっており、誰も引き返せなくなっているスーパーアグリF1チーム関係者に対し、悪どいゴネ、つまり「十五億円じゃなく五十億円じゃなきゃ、質権設定は外せない。いやならF1参戦は諦めろ!」とかいいがかりをつけても脅迫にも犯罪にもならない。
ばんせい証券の経済的な立場が「最低のビジネスモラル、やっぱ商品先物取引会社だな」となるだけで、金銭的損失はないから、社会的評価を気にしないばんせい証券にとっては、自分達が「スーパーアグリ株質権設定」の件で、ゴネまくって交渉が決裂し、スーパーアグリがどうなろうが知ったこっちゃないから、これから先、季節が富士スピードウェイ戦の頃になっても何食わぬ顔で「スーパーアグリ質権は売らないよ」とゴネ続けるだろう。
また交渉決裂の理由として、マグマグループから一方的に交渉の打ち切りを通告されたらしいのだが…。「スーパーアグリを買収する際に資金を負担する予定だったドバイの投資グループが、買収に興味を失った」のが理由という。
今、世界一の高層ビルも建ち、金が溢れかえっているドバイの投資グループであれば、日本からのドバイ投資のトラブル話、ドバイのファンドを舞台に日本の悪徳商品先物取引会社や詐欺投資ファンドが暗躍しているのを現地の『生』の情報として知っているだろう。ましてや、このスーパーアグリ買収をする投資グループは、ドバイの単なる投資グループではなく「ドバイ政府が所有する国際投資会社」がその資金源となっているそうだから、その情報力もさることながら、今、一番注目されている国が政府を挙げてする買収に、日本の「商品先物取引会社」なんていうドバイでも胡散臭さが広まっている輩がおまけでくっついてくる交渉なんて、知った時点で選択肢から外れて当たり前だ。
マグマグループというマシンの会社がここに来て、いきなり交渉を渋りだしたら、なんとふざけた野郎だ、と思うが、情報通のドバイの投資グループ、しかも「ドバイ政府が所有する国際投資会社」が首を横に振ったのなら、それはもう、商品先物取引会社が絡んだ交渉なんて嫌だ、という当然の選択である。
金をふんだんに使えるドバイの投資グループであれば、きっとばんせい証券の質権設定だけのネタじゃなく、買収することになれば、その他の日本のアングラワールドがスーパーアグリ株券にくっついてきてしまうことを、『政府系』とはいえ、日本に進出してきているドバイのアンダーグラウンド社会の人たち(結構な数のドバイマフィア)を通じて知ることも物凄くたやすい。
残る交渉相手はバーニー・エクレストンとHONDAだけだそうだが、バーニー・エクレストンはしょせんビジネス的な考えでスーパーアグリ買収はしないだろう。実質的には、スーパーアグリ、鈴木亜久里氏と苦楽を共にし、二人三脚で歩んできたHONDAが、すべての尻拭いをしつつ、スーパーアグリを救ってやるしか道はない。もし、HONDAが首を縦に振らなかった時は、スーパーアグリも鈴木亜久里社長も運が悪かったとF1参戦は諦めるしかないだろう。
発行:敬天新聞社
〒335-0013
埼玉県戸田市喜沢壱丁目二十八番の四十三
TEL 048−229−0007
FAX 048−242−5858