2008/02/14
スーパーアグリF1チームの運営母体「株式会社エー・カンパニー」が全国保証の子会社でばんせい証券の兄弟分のマチ金融・野村エステートファイナンスといういっけんすると野村證券or野村不動産を連想させるようなとこから15億円を借用したのは去年の今日、平成十九年二月十四日のバレンタインキッスだった。あれから一年。
スーパーアグリF1チームのオーナーで、チーム代表を務める鈴木亜久里氏が、数日前、F1への挑戦を断念せず、更に噂のインド企業(スパイスグループ)ではない企業と買収交渉をしていると語ったそうだ。このところ、インドやスペイン、ロシアなど各国の買収希望者とスーパーアグリF1チームの間で話し合いがもたれている。
スポーツ報道の取材に対し、鈴木亜久里氏は、
「スーパーアグリF1チームが資金繰り悪化が原因で撤退することはありえない」、
「これまでに報道されていない複数の投資家企業と話し合いをもっている」と言った。
「噂されてきた企業と契約を結ぶことはない。話し合いをもったが『さまざまな問題』があったため……」と、鈴木亜久里氏はスーパーアグリF1チームがインド企業(スパイスグループ)との買収交渉が成立に至らなかった事を暗に示した。
インドの電話会社である「スパイス・グループ」は、スーパーアグリF1チームの買収に関心を示していたが、インド人ドライバーのナレイン・カーティケヤンの起用を条件としていた。30歳のカーティケヤンはF1初のインド人ドライバーであり、05年にデビューし、過去2年はウィリアムズでテストドライバーを務めていたが、08年の契約は更新されていない。
スーパーアグリF1チームとしては資金繰りに負けて、カーティケヤン風情にスーパーアグリF1チームの「のれん」を汚して欲しくないであろう。そしてスパイス・グループとしては、日本円で50億円、インドとの物価差からしたら途方もない額のスーパーアグリF1チームの借金を肩代わりしてやるのだから、カーティケヤンを起用しない事には話しにならない。交渉はテーブルにのる前から結果が見えていた。
スーパーアグリF1チームとしては投資家との交渉が終了し資金繰りをクリアし次第、佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンとの契約を更新する。
……しかし、スポーツ紙を始めとした報道陣は、鈴木亜久里氏のプチジョークを真に受けて、スペイン人実業家のアレハンドロ・アガグがスーパーアグリF1チームの株50%を購入したと報じたり、このインドのスパイスグループもスーパーアグリF1チームの株の70%を購入したと報じたり、今度はロシアのコンソーシアム社がスーパーアグリF1チームを買収する等と報じ、今年に入ってから散々なデマゴーグを流し続けてきた。
スポーツ紙各社もテレビ局も、スーパーアグリF1チームとばんせい証券との間で交されている、スーパーアグリF1チーム株券担保の15億円分融資を知らなかったから、鈴木亜久里氏の一言一句に右往左往される事になったのだ。
鈴木亜久里氏だって、買収の取材が来た時、本音はぶっちゃけたかっただろう。
「亜久里さん、スペインの企業がスーパーアグリF1チームの株式を購入したそうですが?」
『いや、ありえません。だってスーパーアグリF1チームの株券は借金のカタにばんせい証券に質権設定されているんです!』
「亜久里さん、インドの企業がスーパーアグリF1チームの株式を購入したとか?」
『いや、ありえません。スーパーアグリF1チームの株券は借金のカタにばんせい証券に質権設定されていて…』
「亜久里さん、ロシアの企業がスーパーアグリF1チームを買収検討しているそうで…?」
『…ありえません。スーパーアグリF1チームの株券はばんせい証券に質権設定され…』
「亜久里さん、今度は中国企業ですか…?」
『…スーパーアグリはばんせい証券に質入してるって言ってるだろ!』
本音は、ばんせい証券に質権設定されてるから、そんな瑕疵のある法人を誰が買うもんか!と鈴木亜久里氏本人だって叫びたいのだろうが、マスコミを前にするとついつい、ええかっこしぃになってしまうのだろう、セレブリティの哀しい性だ。
今やスーパーアグリF1チーム買収バナシはタレントの熱愛報道の「誰が本命か?」というニュース並みに軽い話になって来ているが、本来、企業買収はこんな根も葉もない軽い噂話が飛び交い、それをマスコミが証拠調べもせずにホイホイ軽口を信じて報道するべきものではない。これだけ、超・軽い、噂話が流れ、かつ、そのネタ元が鈴木亜久里氏本人だって言うんだから、「純日本チーム」として結成されたスーパーアグリF1チームも安目を売ることになったものだ。というか、落ち目のタレントが自らネガティブニュースを流してマスコミの注目を自分に集めようとするのと変らない末期的症状かも知れない。
しかし、かつて鈴木亜久里氏は有言実行で数々のトラブルをクリアしてきた。資金繰りに窮していると言っても三度のメシは高級料理。そこらのサラ金に追われている貧乏人とは才能も違う。であるからして、スーパーアグリF1チームの新車『SA08』発表が行われる来たる2月19日には、スペイン・バルセロナのサーキット・ド・カタロニアではキチリとばんせい証券の質権設定を解除し、身奇麗な真のセレブリティとなった鈴木亜久里氏があっと驚くような新スポンサーの発表も重ねてしてくれることだろう。…でなきゃやばい。
スーパーアグリF1チームの運営母体「株式会社エー・カンパニー」が全国保証の子会社でばんせい証券の兄弟分のマチ金融・野村エステートファイナンスといういっけんすると野村證券or野村不動産を連想させるようなとこから15億円を借用したのは、冒頭に記したとおり去年の今日、平成十九年二月十四日のバレンタインデーandヘルズドアーデーだった。
連帯保証人にエー・カンパニー代表取締役の秋田史氏とオーナーの鈴木亜久里氏が署名。亜久里氏はニョロっとした英字でモナコの住所を記している。印鑑欄に押されたハンコ代わりのかっこいい「亜久里サイン」も今はどことなく物悲しい。
借入日は2007年2月14日、返済日は1ケ月以内の「2007年3月12日」となっている。
金利は年19.391%―1年借りたら3億円の金利。
そして、遅延損害金は29.2%―これは「2007年3月12日」以降より発生しているが、15億円の29.2%つうたら4億3800万円!
そして全国保証に対しては、不必要な「保証料」までむしられて。
全国保証グループに無駄に支払う金利と遅延損害金を合わせたら、世界中のどれだけの恵まれない子供達が救われるか…どうかは知らないが、なんともかわいそうな亜久里氏。
ところで気になる事がある。亜久里氏や秋山氏が最初にコンタクトをとったばんせい証券村上は、亜久里氏や秋山氏には何て言って、貸主を兄弟会社の野村エステートファイナンスといういっけんすると野村證券or野村不動産を連想させるマチ金融にさせたかは知らない。そして全国保証に払う必要のない保証料なんぞをぶんどられている経緯も。
亜久里氏も秋山氏も、今はもう本紙とは一切連絡取るつもりもないだろうから、亜久里氏や秋山氏のお知り合いの方、弁護士の方、これを見ていたら亜久里氏や秋山氏に教えてやって欲しい。ばんせい証券でも融資はできた事を。
ばんせい証券は、ある人に「ばんせい証券は『金融免許』がないから直接融資はできない」と言っていた。
しかし、ばんせい証券は金融免許はもっている。
亜久里氏や秋山氏にばんせい証券・村上が、どのように説明し、ばんせい証券ではなく野村エステートファイナンスで融資するという迂回油脂の形を取り、更に全国保証に保証料まで取らせて二重三重の金融苦を、この資金繰りの忙しい時期に亜久里氏や秋山氏に背負い込ませたのかは知らないが、
「ばんせい証券は『金融免許』がないから直接融資はできない。
だから全国保証グループを通して野村エステートファイナンスでしか資金融資の手段はない」
ってばんせい証券・村上が亜久里氏や秋山氏に言ってたなら、そりゃ、ウソだ。
ばんせい証券は金融免許はもっている。ばんせい証券でも融資はできたのだ。
ばんせい証券で融資をせず、野村エステートファイナンスで融資するという迂回油脂の形を取り、更に全国保証に保証料まで取らせたのは、ばんせい証券・村上がエー・カンパニーの秋田氏を友人≠ナはなく、単なる客≠ニして見ていたからに他ならない。単なる客≠ネら、最大限の保全を取りつつ最大限の利益を追求するというのは「金融屋」として理にかなっている。財務アドバイザリー契約を結び「融資仲介手数料名目」で、ばんせい証券は最初から、何もせずに4500万円も手中にしてるんだから何とも凄腕の金融屋だ。
まさか、秋田氏を友人≠ニ思ってたら、ばんせい証券・村上もここまで非道な仕打ちは出来ないだろう。
…できるからこそ、商品先物業界で生きてこれたんじゃ!
とばんせい証券には笑われるかも知れないが。
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