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ゴーマン町長に聞こえぬ町民の声 | ||||||
いよいよ町政に対抗馬が出てきた。今年の春まで全くそのような予兆はなかった。予兆はなかったが不満はあった。その不満を現町長も取り巻き町議も見抜けなかったのだろう。筆者の所には不満の声が聞こえてきていた。余程の不公平や不正がない限り、基本的には町政には口を出さないというのが筆者の姿勢なので推移を見守ることにする。 というのは今期町長に選ばれたとしても平成17年4月には他町村合併が決定しているので、町長としての任期は1年半しかないということになる。4年ならともかく1年半では何もできない。金はかかるし苦労も多い、自分の能力も発揮できない。ということでまず立候補者は出ない、というのが大方の予想であったし、現町長陣営もそのように見ていた節もある。現町長陣営には2期を無事に務めたという自負があった。しかしその裏に驕りはなかったか。 町民に驕りに映った行為とは、どんなものだったのか。例えば中学校下の「汚水浄水場の選定に関する説明は事前に町民にはなく、決定後に報告があって始めて知った」という意見や、「『図書館よりも老人憩いホーム』という声の方が多いのに全く耳を貸そうとしない」という意見。 直接町長に責任はないが「町議が行政のチェック機関になっていない、町民の代弁者になっていない、町長と一体となって自分達だけで物事を決める(共産党も最近は反対意見を言えないそうだ)」との声も多数。 人生の中でも一番敏感な年頃の中学生が毎日勉強している中学校がすぐ側にある。風の方向によっては匂いが学校側へ飛んでくることもあろう。その度に敏感な中学生が大騒ぎすることになるだろう。「勉強どころではない」とならなければよいが。もっと家の少ない砂原とか露田の方が良かったのではないか。 それに浄水場設置によって白洲との間の流れが早くなり「白洲のサンゴが流されている」という声もあった。港を大きく広げたり埋め立てたりの影響なのか、確かに昔に比べて白洲が低くなったように見える。 | ||||||
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政治生命そろそろ「終焉」か…? | ||||||
筆者は「多くの町民は物は言わない。しかしその言動は隅々まで観察されている。侮るなかれ」と進言したことがある。1期目は腰の低かった町長も2期目になると取り巻きに囲まれるようになり、庶民の声が聞こえなくなった。田舎の人は特に権力者に物が言えない。へたに本音や意見を言うと、仕事で干される危険がある。だから何も言わない。しかし政治の流れには敏感である。 選挙の争点は元町長陣営が口之津町との2町合併に対して、井上安彦陣営は8町合併を主張。南有馬町議会は2町合併を選択した。 「合併について町民に全く民意を問わなかった。密室で自分達の都合だけで決めた(2町合併なら、町議は合併後も町議になれる可能性がある)。2町合併なら国からの支援も少ないし、いずれ再合併しないと町が成り立たなくなる(例えば今は財政的に有利な南有馬が借金だらけの北有馬よりも後塵を拝すことになる)」という心配の声らしい。 2町合併の利点も書きたいが賛成派議員が誰も説明してくれなかったので正直よくわからない。合併と町民不在政治を訴えられたら元町長陣営はかなり苦しくなろう。 筆者が井上氏選挙参謀なら、締め切り直前に立候補を表明しただろう。その方が相手に選挙運動をさせる時間を与えない。なにしろ多くの議員が松尾氏側に付いているし、現役町長の場合、利権も数多く持っているからそれだけで有利。 逆に松尾氏の選挙参謀だったら、有力側近議員を「8町合併賛成派」として立候補させ、相手側の票を割る作戦で行く。しかし町民に見破られたらマイナスに作用することもあり、立候補者は政治生命を絶たれるリスクもある。 | ||||||
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