知的障碍者預金+公金横領グループホームと登記の天才(自称)司法書士

(敬天新聞12月号)

認知症・知的障碍者を喰う悪徳弁護士司法書士

 精神障害により事理弁識能力が無いと家裁で審判を受けた「被成年後見人」の生活上の行為を成年後見制度に基づきサポートする成年後見人は、その家族の他、司法書士、弁護士、福祉関係者、そして会社法人等が請け負う。
 中でも司法書士は司法書士会が推し、相続関係のビジネス絡みで成年後見・補助・保佐といった認知症などのケアを包括して行う社団法人を立ち上げており、全国の司法書士は成年後見制度と非常に近しい位置にいる。
 だから、この制度を社会福祉の立場から活用し広め弱者の救済に努めようとする人々もいれば、反対に徹底的にこの民法の制度を悪用して、知的障害者等の財産を全て巻き上げる司法書士・弁護士などの悪徳法律家もまた存在する。
 法定成年後見人となって財産を巻き上げるタイプが常道。本来なら後見監護が必要な精神疾患者をつかまえ判断能力がないのを知りながら財産を全て搾取し、あらゆる署名捺印をさせてから後見審判を受けさせたり、措置入院で薬漬けにしたりするタイプもある。

不動産登記の魔術師、須藤忠則司法書士大先生

 さて、ABCホーム塩田大介氏の西麻布迎賓館・競売入札妨害事件で「事件屋らしい」違法登記を行ったことで有名になった小野塚清氏という人物。この人物も不動産登記(違法)の世界では有名人物だそうだが、この小野塚氏を自分の弟子と豪語し、自身を「不動産登記の魔術師(または天才)」と絶賛する偉大な司法書士がいる。
 須藤忠則という司法書士先生である。よほど不動産業務に自信があるのか、自身の司法書士事務所と同じ「東京都新宿区大久保二丁目五番一九号」に、株式会社住建ハウジングという不動産会社を設立し、宅地建物取引業登録も行っている(関連法人はJC―CONNECT、三和シティ、誠和商事、博友合同会社、フジテクニカ工業…など。実体・活動実績は不明。謄本は当紙ウェブサイトにて)。
 須藤先生、司法書士としての不動産登記の裏側を知り尽くし東京都内の不動産登記で「魔術師ぶりを発揮」している…と自分で言っている。
 しかし、その手続き方法などを調べると、(塩田・小野塚の競売入札妨害も古臭い手であったが)この先生の言う登記の魔術(…苦笑)は、不動産担保融資と商法に精通したマチ金関係者には、目新しくもない、「魔法」とまでいわれるとシラけてしまう、よくある手法であった。

知的障碍グループホーム、レックス&ユーリカ

 不動産登記の魔術師(自称)たる須藤司法書士の手際の紹介はこの位で一杯一杯であるが、この先生にはもう一つ別の顔がある。
 特定非営利活動法人、つまりNPOのフルライフサポート・ユーリカ、フルライフサポート・レックス(共に現在の住所は横浜市泉区上飯田町一八一一番地一)という2つの法人がある。知的障害者のグループホーム(共同生活介護施設)を運営している。
 今年、副理事長の矢ケ部恵美という六〇歳の女性が横領で逮捕された。
 このユーリカ、レックスの理事長で実質的なオーナーは須藤忠則司法書士である。須藤先生と矢ケ部被告は、グループホームの理事長・副理事長という関係以外で、長い間、昵懇の間柄が続いていた。
 矢ケ部被告が横領罪で逮捕された容疑の内訳は、このグループホームに入居する二人の重度の知的障碍者の預金口座から金を引き出し着服していた、というものだった。
 逮捕の直接の容疑はこの二人の知的障がい者の方からの現金詐取だったが、このNPOユーリカ・レックスの運営するグループホームでは他にも入居者の預金口座から現金が引き出されて被害を訴えるケースが相次いでいた。神奈川県はこれを知りユーリカの障害福祉サービス事業者としての指定を取り消した。

元副理事長の入居者預金横領と公金詐欺の疑惑

 矢ケ部被告の刑事裁判は現在、横浜地方裁判所において進行中である。
 矢ケ部被告の二人の知的障碍者からの横領は、刑事事件として成立したが、このNPOフルライフサポート・ユーリカ、フルライフサポート・レックスには未だ立件されてはいない多くの不正疑惑が取り沙汰されている。
 ユーリカ・レックスは複数のグループホームを運営しているわけだが、その施設の立ち上げやバリアフリー工事の費用を横浜市から公的補助金を受けて賄っている。
 現在、ユーリカ・レックスなどは横浜市から補助金の返還を求められている。理由は、工事代金として補助金の助成を受けたにもかかわらず、工事を行っていなかった、からだそうである。
 普通に考えれば公金横領、もしくは補助金申請書類の文書偽造などの公金詐欺で告訴されても良さそうなものだが、横浜市もそこまでするには至っていない。しかし、工事代金以外に、なんと「グループホーム運営・運転資金」までも公的補助金を受給し、なのに施設の家賃などは長期滞納しているそうである。
 グループホームの入居者の預金口座の金は横領する、工事代金や運営資金の名目で公的資金も騙し取る。他にも詐欺になるような疑惑ゴロゴロ。
 こんな組織的大犯罪を実質的に執り行っていたのは、なんと矢ケ部被告一人=単独犯だという(???)。

巨額横領しても「貧相」な借金生活する不可解

 となれば矢ケ部被告には横領犯にありがちな末期的な贅沢三昧を繰返しブランド物に囲まれたゴージャスな放蕩生活を誰もが想像するだろう。
 ところが、矢ケ部被告の生活ぶりは驚くほど貧相で、かつ、周囲の人間から長きに渡って、数万円程度の生活費まで借金を繰り返し重ね、延滞をして信頼を失う程の貧乏っぷりだったという。
 巨額の横領をしながら何故2〜3万の現金まで知人から借りねばならなかったのか?果たして現金は何処へ行ったのか?というより、矢ケ部容疑者は誰を(自分が横領犯として下手すりゃ懲役刑を実刑で食らうリスクも覚悟して)そんなに信頼して、現金を何処へ「隠した」のか?これは、警察も調べ尽くせず、刑事裁判でも明らかにされずに終るだろうが…。
 ところでグループホームユーリカは、横浜市からの公的補助金の助成を受けてもそれをグループホームの運営資金に使わなず、従業員の給料さえ払っていなかった。
 では、この共同生活施設の運営資金だが、多くはこういった福祉サービスに従事する人々の悲しい性格で賄われた。博愛精神と正義感から、社員たち自らが自腹を切って共同生活介護に関わる食材費などを立て替え払いしていたのである。なんと家賃や光熱費に至るまで。福祉に道を求めた従業員の誠意を想定し悪用する陰険悪質な経営。

入居者加入アリコ死亡生命保険受取人はNPO

 上記の通り、入居する重度の精神障碍者の大切な預金を横領したり、従業員の心優しさやボランティア精神を悪用して、ギブのないテイク一方の滅茶苦茶な運営を続けてきたNPOフルライフサポート・ユーリカ、フルライフサポート・レックスの両法人であるが、唯一、律儀に支払いを怠らないものがある。
 メットライフアリコ生命保険株式会社が現在の正式名称だが、一般にはALICO(アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニーの略)で知られる生命保険アリコの生命保険の月々の掛け金の支払いである。これだけは何があっても延滞しないそうである。生命保険金の「死亡保険受取人」はNPOフルライフサポート・ユーリカ。さて加入者は経営陣の万が一のために、ユーリカ元副理事長の矢ケ部被告か?理事長の須藤忠則司法書士か?
 驚いたことに、加入者・契約者は、ユーリカの入居者である精神障碍者の方々になっている。そして、この月々の支払いだけは絶対に欠かさないのだという。そう、加入者が施設の運営費不足で監護懈怠となり死亡してまでも、保険金支払いだけは…。
 当紙では、今後、NPOフルライフサポート・ユーリカ、レックス両法人が運営する施設で行われ続けた入居障害者への不当な扱い、不明なままの詐取された公的資金の行方、そして保険金疑惑を追及してゆく。
 実際に放置で死亡された方々には冥福を祈るばかりである。(続く)

敬天ブログ敬天新聞社ホームページ敬天千里眼不正疑惑(評判・噂)告発