社主の独り言(辛口)

(敬天新聞10月号)

▼原巨人が優勝した。今年の巨人は強かった。私は江川事件以来、巨人の横暴が嫌になると同時に野球に興味がなくなったので今は殆ど選手の名前も知らない。今でも巨人の選手の集め方には違和感がある。他の球団が若手から育てるのに、巨人の場合他球団の4番バッターを直ぐ金で買ってくる。金で買い捲った寄せ集め球団なのである。

 巨人は野球界を代表する人気球団であり、また紳士球団であると思われている。その歴史の大半は長島、王が作ったと言っても過言ではない。選手時代の長島は派手なパフォーマンスが人気があったし、王は世界のホームラン王だった。
 だが選手時代の実力では二人に劣ったものの、清潔さ、真面目さ、爽やかさでは二人を凌ぐ貢献度で巨人の伝統を守ってきたのが原監督であったということに異論はなかろう。

 その原監督も裏では普通の男だなー、という事件を起こしていた。しかし原監督が過去に浮気したことを責める気などさらさらない。男なら一度や二度の身に覚えは誰にでもあろう。人間とはいえ動物の血が流れる雄の世界ではよくあることである。しかも相手の女が売春婦ではないが、同時期に同じ巨人の選手を他に二人と男女関係にあったというからあまり褒められた女でもない。だからこそ何年も経ってから恐喝事件が起こるのだ。

 ところが原監督も巨人も一向に被害届を出そうとしない。原監督は「妻に迷惑を掛けたが、長年の胸の痞えが取れた」とホッとしながらも何故かこの事実を報道した文春を訴えた。文春が原監督の男女関係を暴露したのは事実だが、読者の殆どは原監督の浮気よりも、そのことで脅され一億も払ったことに驚いたと思う。いくら有名人の知られたくない過去かも知らないが、額の桁が違う。

 このままダンマリを決め込むつもりだろうか。そうであるなら相当複雑な事情があるのではないかと邪推するだろう。「相手が反社ではないから被害届は出さない」ということだが、男と女の下ネタで一億も恐喝するような輩に対してどの面下げて反社でないと言えるのだろうか。二人のうちの一人は暴力団だし、もう一人も元暴力団だった。

 この話には不自然さが幾つもある。原監督が女と付き合っていたのは15年前、男たちが一億円恐喝したのは6年前、そして3年前にまた別の男がこの話で巨人を訪ねている。この時初めて巨人は事実を知ったという。3年前に訪ねてきた男とはどんな話をしたんだろう。もし私なら巨人の対応次第ではこの時にスクープを出すね。それから3年後の今年に文春がスクープを放った。

 原監督は一億も取られ下ネタも暴露されもう隠すことはないわけだから、本人の本音は被害届を出したいのではないか。だけど巨人にすれば一億以上の被害、損害、隠したいことがあるということだろう。

 岡崎や緒方の穴友はともかく、中畑に責任はないのだろうか。本人は「仲介はしていない」と言っているが、原の携帯番号を教えたことは認めている。恐喝した男の一人が駒澤大学で中畑の後輩(川岸)の親ということで、原のためになる、原のことが心配ということで携帯を教えたらしいが、それなら後日原に「あの件はどうなった?」とか聞くだろうし、或いは携帯番号を教えた相手に「あの件はどうなったんですか?」ぐらいは聞くのが普通である。

 中畑が何も知らなかったは有り得ないだろう。中畑の存在がなければこの恐喝は成功しなかった可能性さえある。中畑に配当が渡ってる可能性はないのか。巨人の親会社は日本一の新聞社である。他人のプライバシーの切り売り暴露で飯を食ってる新聞社でさえ自社の都合の悪いことは隠蔽するのだ。

 渡邉の爺さんの鶴の一声で方針が決まってしまうというのが日本を代表するメディアの姿というなら悲しいね。この件もマスコミが騒げば事件化するのだろうが、何処も騒がない。このまま終わってしまうのだろうか。世の中は矛盾だらけである。

▼今度ばかりはお人好しの日本人も韓国や中国との付き合いを考え直した方がいいと思ったのではないか。いつまで戦後の謝罪と賠償と配慮を続ければいいのか。恐らく北朝鮮を含めた三カ国は百年経っても、自国の政治や経済が不安になったら、反日デモを起こして、日本から金を取ることを考えるのではないか。

 日本ほど戦後賠償を実行した国はなかろう。先ず韓国であるが、李明博大統領は来年の大統領選挙後に逮捕されることが確実と言われている。その逮捕を逃れるためには、次回選挙で勝つ以外に方法がなかったんだろう。その為のパフォーマンスとして突然の竹島上陸、未来志向の否定、あろうことか天皇陛下侮辱発言まで口にした。

 日本は韓国や北朝鮮に戦争で負けたわけではない。侵略し植民地として統治していたのである。その反省もあって悉く遠慮してきた。戦争に負けたのはアメリカを中心とした大連合国にである。それ以前のアジア諸国はヨーロッパ列強国の植民地で全くの奴隷状態だった。各国で小さな反抗はあったかも知れないが、紛れもない植民地だった。

 南アメリカもアフリカもアジアも全てヨーロッパの植民地だったが、日本だけが諸外国の圧力を受けながらも植民地ではなかったのだ。それどころか朝鮮半島を500年も統治していたアジアの強国清に対して戦いを挑み、勝利したではないか。その後には当時世界最強と言われたバルチック艦隊を擁したロシアとも戦い勝利した。

 この日本の勇気に刺激され、当時ロシアに統治されてた北欧の国々は「戦力の弱った今ならロシアに勝てる」と一気に立ち上がり、独立に成功したということで、全ての国民が日本人を尊敬し感謝しているのだという。利害の絡まない遠くの国だから、素直にその実力や実績を評価できるのだろう。近くに居ると嫉妬ややっかみが先に立ち、素直に評価が出来ないのかもしれない。個人的にも確かにそういうところはある。

 日本は大東亜戦争でコテンパンにアメリカにやられた。その為侵略していた国々から撤退した。そしてアメリカに押し付けられた憲法で戦争放棄を謳いそれを守り続けたために、第三国にまで金を毟り取られ続けてきた。それで感謝され喜ばれるのならいいが、幾ら支援しても恨みや愚痴しか言わない国とはもう別れた方がいい。

 今韓国と国交断絶したからと言って全く日本に損害はないだろう。一方韓国の経済的損失は計り知れない筈である。一度思い切って一切の援助を打ち切って、在日優遇策を削除して見ればいい。
 中国にしたって反日デモなんて政府のマッチポンプがミエミエ。民度の低い国民だからデモから強盗や火事場泥棒に変身するのに時間はかからない。13億の国民が強盗になる恐れがあるから共産国家として弾圧して押さえつけないと成り立たない国なのである。

 日本としてもその方が有り難い。これが資本主義社会になって自由に日本に出入りするようになったら、それこそ収拾が付かなくなるだろう。どんなに投資しても一夜にして理由もなく国が没収したり、国民に焼き討ちを命じて賠償もしないような国である。こんな国とはどんないい仕事をしても必ず最後は裏切られる。

 中国国内で反日デモがどんどん起こって長引くことを願っていたけど直ぐに終わった。一部の特権階級だけが富を持ち、9割の国民が貧しいと言われる中国では国が指導した反日デモであっても、貧困の鬱憤として直ぐに暴動から略奪へと移行する。だから中国政府も常に短期勝負なのである。これに対して慌てふためいて反応してきた日本政府がバカなのである。

 中国がベトナム、フィリピン、インドネシアの領海、領土を侵犯し奪ったのは、世界があまり注目してないし、力的に勝てると思ってるから。日本に対しては、そこまでは舐めていない。ただこれ以上何もしなかったら、本当に強奪しにくる可能性は高い。

敬天ブログ敬天新聞トップページ敬天千里眼社主の独り言