続・大阪開運グッズは霊感商法?開運業者を結ぶ振込口座の点と線

(敬天新聞10月号)


東南アジアの露天なら多分100円もしな・・・

 当紙は、これまで高額な祈祷料や開運グッズを売る悪質業者を追及してきた。病気や家庭の問題で苦悩している人や、東日本大震災で被災された方々までもターゲットにして悩みに付け入り、不安を煽る等して高額な祈祷料や開運グッズを売りつける行為が昨今、目に余ったからだ。
 そんな当紙の追及の甲斐もあってか今年2月には国民生活センターも警鐘を発するに至り、占いやスピリチュアル系の特殊な雑誌は別として、一般大衆向けの週刊誌等から悪質な開運グッズの広告が減少した。
 しかし、広告の減少は一時的なもので、取り締まるべく法の甘さから、悪質業者は時間が絶てば、また手を替え品を替え息を吹き返してくる。
 架空の霊能者や宝くじ高額当選の体験談など、偽りの広告で金を取る業者に対しては、景品表示法(誇大広告)ではなく詐欺罪を適用するべきである。

「無料」で誘う開運業者たち

 最近の雑誌広告では、高額な数珠も霊能者による電話相談も、全て「無料」を謳う業者が増えている。
 開運グッズの悪質商法が世の知るところとなって、客足が遠のき業者も生き残りに必死なのだろう。しかし、大衆雑誌にカラー広告を掲載するには、数十万から数百万円とそれなりの広告料が発生する。
 全て無料では、当然の如く商売が成り立つはずも無く、「無料相談」「無料ブレスレット」に釣られて問い合わせてきた者に「貴方の邪気は強すぎる」「無料のグッズでは開運できない」等と不安を煽って、結局は高額な祈祷やグッズの必要性を語り、購入させるのが常である。
 因みに不景気で真っ当な企業が広告を出さないご時世であるから、日本広告審査機構(JARO)等が雑誌広告の媒体に対し、開運グッズの広告掲載に注意を促しているにも拘らず、開運グッズの広告がやたら多い雑誌は経営の危うい所に違いない。

近頃の大阪淀川グループは・・・

 さて、これまで当紙は霊能者を広告塔に電話相談を設置し開運グッズを売る、数多ある怪しい業者を調査したところ、住所が大阪淀川方面に集中していたことから、繋がりの深そうな業者を大阪淀川グループと称して報じてきた。
 その開運グッズ販売業者の中に、道月住職が魂を込めたという数珠「永福珠」を売る永福舎(大阪市淀川区西中島四-六-三○)と、道月住職の弟子と称する常照住職が「ここまで正確に占えるのは神葉占いだけ」と自負する「神葉占い」を売りにしている葉幸堂(京都市中京区上本能寺前町四七二)がある。
 最近、道月住職の数珠も二万五千円から一万三千円に大幅な値下げを行っている。数量限定の販売で、販売を完全終了すると告知しているから、閉店前の在庫処分なのだろうか?
 とは言っても、どこかの紳士服店みたいに新装開店するのだろうが、顧客獲得に必死の様相である。
 弟子と称する常照住職の「神葉占い」も四千五百円から「無料」になった。

道月住職から通知が来たものの

 そんな道月住職から当紙へ、誹謗中傷を今後しないでくれとの通知が寄せられた。業者ではなく個人が通知してきたのは誠に不本意である。
 霊能者を広告塔に悪質な勧誘行為を繰り返し法外な金を取る開運業者が蔓延っていることから、数多ある業者を含め、永福舎という業者はどうなのか?道月住職は業者に利用されていないのか?消費者は基より、業者、道月住職に注意を促しているのである。
 文句があるなら当紙では無く、永福舎のオーナーに対して、どんな売り方をしているのか質すべきである。
 そして、人々の幸福を本当に願うなら、その思いを込めた開運グッズは世間で疑義を醸している開運業者を挟まず、仏門に帰す者として自らお寺で売れば良いと進言させて戴く。

道月たちを追及し続ける理由

 何故ならば、当紙が大阪淀川グループと称して追及していた悪質な開運業者の一つにサクセスライフジャパン(大阪市天王寺区堀越町一一-四)というのがある。
 サクセスライフジャパンは、神のお告げで開眼したという霊能者・二階堂春江先生が開発したという「三神願珠」という数珠の販売を切っ掛けに、客の不安を煽り更なる商品購入を迫り、高額請求をしてくる悪質業者だ。
 以前も報じたが、このサクセスライフジャパンが送金を指示する振込み先は「ジオヒロヤ」と称する名義の銀行口座なのだが、同じく調査をしていた「盲目の霊能者・神郡成美先生」のヒミラース霊視鑑定所(淀川区西中島七‐一‐三)の口座が「テラオヒロヤ」である。
 これら口座を調査したところ、名義人は兵庫県尼崎市武庫之荘六‐一‐三二の「テラオタクヤ」を名乗る人物だということが分かった。「テラオタクヤ」なる人物は「寺尾拓也」と書き、苗字を「テラオ」「ジオ」、名を「ヒロヤ」「タクヤ」と振り仮名を変えて複数の口座を不当に開設したことが想像できる。
 そして返金を迫るうるさい客にサクセスライフジャパンの代表と称して対応するのはジェイコーポレーション(大阪市淀川区西中島五‐七‐一九第七新大阪ビル九階)に出入りする田中寛紹という茶髪の兄ちゃんなのだが、潟Wェイコーポレーション(本店・大阪市淀川区木川西二‐一四‐二九‐三○一)の代表取締役が「寺尾拓也」である。
 つまり、サクセスライフジャパンの元締めは潟Wェイコーポレーションということだ。
 サクセスライフジャパン被害者の会を立ち上げ、集団訴訟と刑事告訴を呼びかける弁護士も現れ、事件化を恐れて被害者の返金に応じて延命していたサクセスライフジャパンの口座は、既に警察が抑えたという。当紙の相談者の中には八百万円取られたという女性もいた。
 この寺尾拓也が、二年前の山口組若頭・高山清司氏が逮捕に至った恐喝事件の被害者で話題となった上田藤兵衞氏が京都府本部会長を務める「自由同和会」を名乗る人物を伴い、敬天対策で都内に上京してきているという噂も耳にした。
 以上のことから、当紙のみならず万人が潟Wェイコーポレーションと寺尾拓也を怪しい輩と理解する筈である。

開運業者の間を結ぶ「点と線」

 実はこの潟Wェイコーポレーションは、寺尾拓也が代表に就任する前の昨年七月まで、木村淳(大阪府泉南市信達牧野二三四)という人物が代表を務めていた。
 つまり、サクセスライフジャパンが悪事の猛威を振るっていた頃の社長は木村淳だったということだ(今年4月に寺尾拓也は辞任し宮崎功悦が代表就任)。
 そして、道月住職の数珠を売る業者・永福舎の振込口座の名義人が「キムラアツシ」、栗原景子という占い師が念を込めた数珠を売る業者・エフェルテの振込口座の名義人が「キムラアツシ」なのである。
 永福舎のことでは、関西弁の男が「堺のファイブウェイが運営しとるんヤ」と言ってきたり、警察OBが出てきたり。
 どうだい?怪しいだろゥ〜。
 だからこそ疑念を払拭する意味で、当紙は調査と追及を続けている訳だ。
 まさかジェイコーポレーションの木村淳は「キムラジュン」であり、永福舎の「キムラアツシ」とは無関係なんて言うんじゃないだろうねェ 。
 道月住職は、どう思う?合掌。

霊鷲山世音院福富寺(三重県三重郡菰野町大字菰野8515-9)・阿闍梨大僧正・道月住職敬天ブログ | 敬天新聞社ホームページ | 敬天千里眼