社主の独り言(辛口)

(敬天新聞12月号)

▼石原都知事が東北大震災で出た瓦礫を東京都に受け入れた。一向に進まない国への批判も含めたリーダーとして範を垂れたのだろう。リーダーに行動力があれば、決定は早いのだ。一見、あーでもない、こうでもないと意見が乱れ飛び、物事が決まらないのが民主主義の醍醐味と勘違いしている輩が多いようだが、これは間違いである。意見が別れることが民主主義なら十人十色、百人百色をどうやって纏めるのだ。これだけマスコミが権力を持ち、インターネットで名前を名乗らない者が言いたい放題の世の中をどうやって納得させるのだ。
 石原都知事の素晴しさは、強い信念にある。根本にある国家に対する防衛と発展、日本国民に対する敬愛と叱咤激励というのが、その信念の中に満ち溢れているのが伝わってくるのだ。

 部分的に取り上げられた文言を失言として取り上げられるが、全体的な言葉や言おうとしている真意は大局的には全く間違っていない。都内からディーゼル車を追放した時も、一番の被害者はボロ車で街宣している右翼達だった。都内へ乗り入れ禁止になるのだ。だが、どこの団体も反対しなかった。「未来の子供達の為に、都内の空気を綺麗にする」と言われたら、誰も反対は出来なかった。
 他のリーダーなら、あっちに気を使い、こっちに気を使い、未だに不可能だったろう。歌舞伎町から不良外国人、違法滞在者を追放する、と徹底して入管のガサ入れを強行した結果、違法滞在者は確実に減った。その分、東洋一といわれた歌舞伎町は閑古鳥が鳴いているが。
 一部、赤坂、六本木、麻布方面へ逃避した者もいるらしいが、十年前に比べて外国人の店は確実に減り、違法滞在外国人も東京から減っている。仮に地方へ逃げても、地方の首長がこの位強い指導力で摘発に臨めば確実に減るだろう。

 日本主義を主張する石原都知事は日本にいる外国人からは嫌われている。特に韓国・朝鮮人、中国人から嫌われているだろう。利害が反することがあるからだ。
 しかし日本人として日本の国家を預る政治家としては、ハッキリ物を言わなければならない立場だから、仕方がないのだ。政治家になる前は物が言えた人も、なった途端に黙ってしまう者は多い。両者にいい顔をしようとするからだ。
 石原都知事の瓦礫受入れに対し、一八〇〇人の都民が苦情の電話やメールを送ったらしい。この一八〇〇人の苦情を多いと煽ったマスコミもいたが、石原都知事は「バカ者」と一喝した。
 大震災の被災地県が困っているのに、一部の者のエゴの為に自分の意見もいえない首長。その首長達に命令を出せない国。国民の多くは被災者に支援したい、被災地に協力したい気持ちを持っている。
 だから石原都知事のような行動には、皆拍手喝采するのだ。その証拠に都知事の一喝後、誰も異論は唱えなくなった。また石原氏のオリンピック招聘に対する思いも、日本人の愛国心を取り戻そうとする熱意である。無駄な金という人がいるが、バラバラな考えを同じ方向に向け、一致団結を求める時、外に敵を作るという手法は中国や北朝鮮が良く使う政治手法であるが、効果はあるのだ。
 日本人として誇りを持つ、一致団結して喜び悲しみを共有する。国民が等しく感動する。そういうことを若い人達に経験させたい、と石原氏は考えているのだ。東京オリンピックの時、私は中学一年だったが、その感動は他のオリンピックより何十倍も記憶に残っている。

 石原都知事は都会人であるため地方に対する配慮が足りないように見えるが、どちらにも平等に、というのは難しいので交替でいい。今のようにリーダー不足の世には、石原都知事のような国家意識を持った有言実行派の総理が欲しいものである。
 民主党に多いのだが、在日出身帰化人政治家がいる。帰化した理由も様々だろうが、一番多いのは生活のためだろう。日本では外国人では政治家にはなれない。政治家になる為に帰化した者もいるかも知れない。帰化した以上、日本と外国(例え祖国であっても)で、利害争いが起こった場合、日本側に立つのが筋である。もし秘かに相手国と通じていたなら背信行為である。

 私はこれらの帰化人政治家にいいたいのだが、もし自分が在日、もしくは外国人として生まれ、日本の政治に物が言いたい、外国人に対しての法律や生活を改善したいという気持ちがあるが、外国人のままでは政治家に立候補できないので帰化して立候補するしかない、という気持ちで政治家になったのであるなら、その出自を堂々と名乗り「自分は外国人の生活向上の為に帰化し議員になりました」と名乗って行動すべきである。
 そうすれば祖国側に立っての発言をしたとしても、それは売国奴でもなく日本国への背信でもないではないか。むしろ祖国に対する愛国心の発露として、私は喜んで評価する。
 しかし今の帰化政治家の殆どは日本国民の前での発言と同胞である民潭や総連の前での発言に相反する者が多いから困るのである(両者に対する背信)。そういう意味でもスパイ罪を成立させたい。そうすれば美し過ぎるスパイでも不細工すぎるスパイでも罰することができるではないか。

▼日本人が軽薄になって久しい。芸能界に代表される口先男達が持て囃され、政治家まで笑いを取らなければ一流じゃないと勘違いするようになった。政治は三流、経済は一流と言われた経済までもが軽くなってしまった。いつの間にやら銀行が合併をくり返し知らない名前の外国の銀行や証券会社が出てきたと思ったらファンドという訳の分らないシステムが出来て、売買が終ったら解散するとか日本人には馴染まないシステムである。

 変革、変化を好まない、ついてゆけない日本人を騙してファンド詐欺が今非常に多い。プロ野球の世界も昔はオーナーは新聞社か電鉄会社だった。今でこそ携帯電話会社になったが、ついこないだまで会社の吸収、合併や株の買収ばかりやって実態の分らなかったソフトバンクやインターネット販売が主力の楽天が参加してきたし、今度は何と会社発足からわずか十年足らずで一部上場したモバゲーとかいう会社であるが、その仕事内容というのが、無料でゲームをさせる会社というから驚きである。

 このインターネットや携帯で遊ぶゲームで何と年商一一〇〇億というのである。ゲームで遊ぶというから子供かなと思ったら、大人が遊びに夢中になっているというのである。これが成熟した民主主義の成れの果てなのか?
 これじゃ韓国や中国にバカにされても仕方がない。一部上場企業の中心は重工業でなければおかしい。石原都知事が唱える兵器産業を始めるべきである。日本の技術が世界最高峰であることは証明されているし、もし参入すれば忽ち世界を席巻するばかりでなく、中国、韓国、ロシアといった国々も軽々しく挑発できなくなるだろう。

 だがその前にゲームに現を抜かす堕落した国民に喝を入れる為に徴兵制を実行すべきである。行き成り徴兵制を実行するのが難しいのであれば、強制的に警察学校や自衛隊に二年間の入隊を義務づけ、祖国愛、父母愛、家族愛を指導すべきである。
 今年は還暦という節目の歳であったが、東北大震災という今までの人生観が吹っ飛ぶような出来事もあった。
 これからは、一年、一年、生かされてる有難さに感謝しながら、生きていかなきゃね。今年も一年、御愛読ありがとうございました。

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