梁山泊事件で起訴猶予者の不透明な資金がJRAに…

(敬天新聞11月号)

 芸能界を引退した島田紳助(長谷川公彦)を警視庁がマークしているのは、沖縄の不動産取引がナントカ…とか、各週刊誌が書いている。当紙にも紳助の沖縄不動産に関する情報が入るが、紳助は今回もウマイこと切り抜けるのではないか?

 紳助が大きな事件に関わって、関係者が逮捕されたのに彼自身はお咎めなしというものは過去にもあった。

 大分前の話だが「ビーマップ株価操作事件」、いわゆる梁山泊事件≠ニいう金融商品取引法違反の相場操縦詐欺があった。これは梁山泊グループ(オーナー・豊臣春国、投資顧問・川上八巳など)グループが、パチンコ攻略詐欺ほかのアングラマネーで「株式会社アイ・シー・エフ(現社名・株式会社オーベン、東証マザーズから上場廃止で現在は非上場)」と、「株式会社ビーマップ(大証ヘラクレス上場、現在はJASDAQグロース市場 証券コード4316」の株を買占めたり、増資の引き受け、役員の派遣などで関わり、インサイダー情報を得た上で株価を不正に操作したものだった。

 このビーマップの株価操作において、紳助はリアルタイムで同社株を売買していた。プロゴルファーの丸山茂樹も同様であった。しかし、この仕手の本尊が逮捕できたから末端の紳助や丸山は不問にすると警察が多めに見たのか、起訴も何もされなかった。こういう前例をみると、今回も紳助は乗り切るんじゃないかと思うのである。

 ところで、この島田紳助と丸山茂樹にビーマップの株取引を持ちかけた人間も「起訴猶予」となって、今は悠々自適の暮らしをしている。

 榮義則という人物である。この榮義則も梁山泊の豊臣同様、パチンコ攻略をネタにパチンコファンから巨額の資金を吸収して、その金で仕手戦に参入していた。豊臣や川上は実刑判決となったが、榮はあくまで起訴猶予。現在、榮義則はそれらで稼ぎまくった金でJRAにおいて、複数の馬を所有する有力馬主のひとりとなっている。榮の愛馬のうちステキシンスケクンという名の馬がいるが、もちろんこれ島田紳助のシンスケからとったネーミングである。

 当紙で取り上げる詐欺や横領の主犯格にも馬主は多いが、JRAはそれを看過してきた。

 梁山泊グループは明白な山口組関連者と位置づけられているため言うに及ばず、今までは芸能人の扱いであった島田紳助もいわゆる周辺者と世間一般に周知された。

 JRAは暴力団関係者と密接関係にある榮義則のような者を、馬主にしておいて公平なレースを提供出来るのかという点を踏まえ襟を正せ。

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