丹波哲郎の勧めで天台宗系寺院に出家!?大僧正・道月住職の開運グッズは霊感商法?

(敬天新聞11月号)

繰り返されるカルトの惨劇

 先般、熊本県の宗教施設で「悪霊がついている」からといって除霊と称し、女子中学生を椅子に座らせ腕や足をベルトで縛り水を浴びさせ死亡させる事件が発生した。信仰の自由により当局も扱いに及び腰な上、税制面などが優遇されており、休眠状態の宗教法人が闇で売買され悪用されるケースもある。故に金銭的な被害のみならず、命をも奪う事件が後を絶たない。宗教とは名ばかりの似非宗教、カルト宗教に対する監視、規制の強化が急務である。

癒し系サークル活動を装う

 疚しさのある組織は、勧誘の際に宗教団体であることを隠し、インターネットや雑誌でハイキングやウォーキングなど様々なサークル活動を装い参加者を募り、応募してきた孤独で気の弱そうな者に優しく接し、心を掴んで徐々に本筋に引き込んで行くなど、勧誘手段も巧妙化し身近なところに網を張っている。しっかり洗脳したところで女性信者に売春をさせる組織もあるというから巻き込まれないように注意が必要である。

宗教に肖った悪徳商法

 また、宗教法人格を有してはいなくとも「貴方の会社は戦国時代に首切り場だった。地ばく霊がさまよっている」と言って不安を煽り、特別祈願に200〜7000万円かかるといってヒーリングサロンに訪れた相談者を騙し、多くの逮捕者を出した神世界グループのような「霊感商法」や、身に着けるだけで幸運を呼ぶ、望みが叶う、病気が治ると謳ってブレスレットや財布といった「開運グッズ」を売る「開運商法」といった宗教に肖った悪徳商法も蔓延っている。
 パワーストーンの販売で薬事法違反の疑いを問われたアグネス・チャンが謝罪したのは記憶に新しいが、「開運商法」の業者も特定商取引法違反等で数多く摘発されているが、単なる開運グッズの購入が、霊感商法やカルト宗教へ導くための入り口として網を張っていることもあるので、これまた消費者は注意が必要である。

開運グッズで釣る霊感商法

 さて先般、永福舎(大阪市淀川区西中島四ー六ー三〇)の販売する「永福珠」なる開運グッズの情報が当紙に寄せられた。「永福珠」は身に着けると金運・勝負運・仕事運といった願望欲望が叶うという数珠である。近年パワーストーンのブレスレットがアクセサリーの1つとしてブームとなっており、その品物自体は珍しく無いだろう。ただ「永福珠」に至っては、その販売方法に多くの疑念を抱かずにはいられない。

無料カウンセリングの罠


(「行」の仕草がいかにも素人といった感のある大僧正)

 広告によると、「永福珠」はメディアで活躍中の「霊鷲山世音院福富寺・大僧正・傳法阿闍梨」という大層な肩書きをお持ちでおられる「道月住職」なる女僧が護摩を焚き一本一本に念を込め製作しているという。その道月住職とは、チベット密教をはじめ世界各国で修行を行い「丹波哲郎」で知られる来世研究会に入会し、丹波氏の勧めで天台宗寺門派系寺院に出家するなど、多くの修行を重ねたというのだが、どこのメディアで活躍しているのか?各宗で最高の僧階である「大僧正」に達するには、失礼ながら弱年者と見受けられるが、道月住職はいつ何処で「大僧正」となったのか?天台宗寺門派系寺院とは何処なのか?この組織は宗教法人なのか?これらの疑問を解明すべく取材を申し入れたが満足な回答は得られていない。

 そして、材質不明な数珠が2万5千円と5万円、住職直筆の掛軸10万円といった品がホームページでオープンにされている永福舎の開運グッズである。しかし、ある購入者によると、これらグッズはホンの入り口に過ぎず、本命は開運グッズの購入者が、特典である「祈願成功無料サポートダイヤル」に電話をかけて来ることだという。

天台宗系大僧正?道月住職

「永福舎が」とは言わないが、雑誌等で見かける開運グッズの広告で「霊能者○○先生」といった類を広告塔にしている場合、スピリチュアルカウンセリングだとか霊視で悩みに助言・解消すると謳った無料相談ダイヤルを設置していることが多い。開運グッズに縋るほど心が病んでいる購入者が「無料」という言葉に誘われて、祈願成功に至る相談をしてくると、このままでは良くないと不安を煽り、お祓いをしたほうが良いといって、相手を見ながら50万だとか100万だとか高額な祈祷、除霊、供養の勧誘を仕掛けてくるものがある。

  しかも直接お祓いに行こうとすると、予約で数ヶ月待ちだとか、更に高額な費用が掛かると言って写真を送らせ遠隔でのお祓いに拘るのだとか。来られたら困ることでもあるのか?それとも本当に大盛況なのか?は言うまでも無いだろう。平成二十一年八月二十七日経済産業省が業務停止命令を下した潟Iフィシャルサポートが運営する「日開堂」「宝招院」「ROXY」も霊能者が念を込めた開運ブレスレットを販売し、ボッタクリ霊感商法へ引き込む悪徳商法だった。悪質極まりないリアルな手口が経産省のホームページで公表されているので「日開堂経産省」で検索してみて欲しい。

僧侶が電話相談員?

 永福舎のサポートダイヤルでは「厳しい修行をし、得度を受けた僧侶が無料でアドバイスする」という触込みのサービスだが、得度を受けた僧侶がサポートダイヤルで待機しているなんて本当かな?スキンヘッドにマイク付ヘッドホンを装着した僧侶が、何人もデスクで待機し、カウンセリングに応じているのか?貧乏でモテナイ購入者の男性(住職にソックリ!兄弟?)が、宝くじ売り場の前で現金を持って彼女と満面の笑みを浮かべている写真付き体験談広告も、古典的な開運商法のグレーな宣伝手法だ。取り敢えず消費者庁・国税庁に徹底調査を「請願」し、悪事の裁きは仏具屋で購入した数珠を握って閻魔様に「誓願」することにしよう。


(アンタッチャブル・柴田英嗣クンではありません。ま、教組の近縁者でしょう)

大阪弁のバックが登場

 また、当紙の追求に対して出てきた(電話にて)得体の知れない大阪弁の「永福舎の顧問」さんには、疚しいことが無いのなら、真摯に当紙の疑問に答えて疑念を晴らしていただきたい。永福珠が本物なら当紙も購入し、国難を救うため財務省や日本赤十字に寄贈するぞ。そして、是非とも日本の行く末をカウンセリングしていただきたい。尚、道月住職は昔、自ら霊能者であると触れ回っていたそうですが、今は仏門に帰す者として(本物なら)、くれぐれも当紙を呪わないでくださいね。合掌

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