多摩地区の建設談合王、菊池建設梶@菊池俊一の不正

(敬天新聞8月号)

 社会福祉法人福陽会(東京都福生市北田園/田村洋三理事長)の進める特別養護老人ホーム第3サンシャインビラ整備工事に関連し、同会の理事長田村洋三、理事清水、菊池建設株式会社菊池俊一の三名が共謀し同工事にかかる都の補助金四億円余りを不正流用している疑い。

 ホームは、東京都西多摩郡日の出町に建設、鉄筋コンクリート造4階建て延べ四三〇〇平米。総事業費は一〇億円超、都の補助金は四割強。

 都の補助対象であれば公正な入札によって施工者を決定すべきを、菊池建設が理事長らを接待旅行に招待し利益供与して、「入札」を操作したそう。

 今春、田村理事長夫妻、理事清水、菊池、菊池建設営業部二木、同工事部田村ら六名で済州島に旅行。旅行代金等は菊池建設が全て負担。

 帰国後、菊池建設の営業会議において菊池社長みずから「同案件に関しては受注はほぼ間違いない」と報告している。

 受注の見返りに福陽会の理事清水が経営する有限会社清水サッシのサッシを同現場で採用。つまり利益を理事に還流させる形で談合が成立。清水から菊池への資材提供は市価の倍以上での価格での採用となり、実質的なリベートとなる。

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