警視庁捜査一課係長 白鳥陽一警部殿貴殿に辞職を申し付ける

(敬天新聞6月号)

品川美容外科 池袋院

 医者の手術行為に於いて、それが原因と思われることで患者がなくなることはよくある。身体にメスを入れ、皮膚や肉、内臓まで切り刻むわけだから、それだけのリスクは付きまとうだろう。だからこそ患者本人や家族の了解を得て、手術行為は行われる。明らかなミスや犯意のある行為は裁かれ罰せられて当然であるが、専門家しか分らない手術行為を司法が裁いたら、医者は萎縮し、なり手がいなくなるということで、裁判に馴染まないという傾向にあるが。

 品川クリニック池袋院で行われた脂肪吸引手術の患者は七十歳の高齢であり、持病もあったらしく、堀内医師は何度か手術を断ったと聴いている。ブログでも書いたが、脂肪吸引手術は皮膚の直ぐ下に脂肪層があり、その下に筋肉があって、その下層に内臓器官があるし、手術用具(カニューレ)そのものも先が丸くなっている為、強い力を与えないと腸までは達しない、というのである。

 筆者は医者じゃないから、専門的なことは分らない。堀内医師は最初から手術行為での失敗は強く否認していたと言われている。理由は脂肪吸引手術においては、三百回の実績例があり、一度も失敗例がなかったからだという。堀内医師は当事者であるから、何度でも事情聴取は仕方がない。だが総院長の綿引氏の度重なる事情聴取は何を意味するのだろう?

白鳥警部がマスコミに

 二〇〇九年十二月十一日の報道記事では、「カルテを提出しないから捜索したと捜査本部は述べている」となっているが、実際には司法解剖の前の十二月五日の早朝、尾久警察署の前田警部が持っていったそうだ。

 何故こういう嘘をリークする必要があったのだろうか。また二年半前に起きた熊本県で起きた脂肪吸引事故の件も、実際は和解が成立し事件にはならなかったが、このこともマスコミにリークしたのは白鳥警部だったという。白鳥警部は事件そのものを意のままに操りたかったのか、品川を潰したかったのか、或いは品川クリニックそのものを乗っ取りたかったのか。

 そう疑われてもしようがない様な行動を起すのである。

 白鳥警部は綿引一総院長を十回も呼び出し、恫喝し、「お前の会社はこのままでは潰れるぞ。お前の会社で雇っている警察OBは何の役にも立たないじゃないか。あんな奴等は辞めさせろ。そして俺の推薦者を入れろ」と強要したそうだ。

美容外科へ刑事が就職

 その結果、中道警部と石原警部を品川クリニックは受け入れるのである。警視庁人事部から正規に雇用した人は左遷で対処したのだという。このOB氏こそいい迷惑である。一方、捜査本部責任者からの強要で入った中道元警部は捜査本部の威力を背景に傍若無人な振る舞いで背任、横領の繰り返しで金を使い放題だったという。

 マスコミ対策費という飲み食い代だそうであるが、その中には捜査本部責任者白鳥警部との帝国ホテル灘万での飲食代も含まれている。二〇〇九年十二月に事件が起って、二〇一〇年四月には中道氏は入社している。その間、不慣れな取調べ対象者にレクチャーをしたという。レクチャーの中身は綿引総院長は全く知らされていないのに、しかし今となってはそれが仇となって、証拠隠滅の口裏合わせとの疑いを持たれているというから、理不尽も甚だしい。それにしても白鳥警部の考えがわからない。最初の情報漏洩は、堀内医師と品川クリニックを脅すのに役立ったかも知れない。その努力が効を奏して自分の要求を捜査対象者が飲んだのだから、普通に考えたら、事件を有耶無耶にするだろう。

 何故事件から一年半後の四月二十日に堀内医師を逮捕したのだろう?中道氏はそれより前の四月十二日に辞めている。堀内医師の逮捕を知っていたのだろうか。捜査に協力し、強要にも服従し、金は使い込まれ、その揚句、業務上過失致死容疑で医師が逮捕された。こんな理不尽なことがあっていいのだろうか。

 人一人が死んだのだから、捜査は慎重に行われるべきである。理不尽な捜査、予断を持った捜査など言語道断である。冷静な客観的な捜査でなければならない。

 この件が有罪と無罪では品川クリニックの受ける影響は天と地ほど違うだろう?高齢であったとはいえ、一人がなくなった事実は重い。その為に信用が落ち、売り上げが落ちていくのは納得できよう。だが手術のミス、技術のミスを否定する(争う)ことを犯行否認と解釈するのは如何なものか。

 品川クリニックにとっても、死活問題である。現にこの一年間の信用と売り上げの凋落振りは死に体に近いという。その上で、デッチ上げられたのでは、堪らないというのが本音らしい。

 しかも、その裏で捜査対象者と飲食を重ねたり、就職を強要することが正しい捜査と言えるだろうか。

警視庁内の派閥争いに品川が巻き込まれた?

 警察当局に詳しい人によれば、品川は当局の派閥争いに巻き込まれたのではないか、という。警察官でも偉い人達は比較的スムーズに定年後に再就職できるらしいが、一般警察官の再就職は難しいのだという。その任務を白鳥警部は担っていたというのか。だからこそ捜査本部からは外されたものの、未だに現職に留まっていられるのだろうか。本来なら地方公務員法に明らかに違反しているのだから、即クビの筈だ。

 こちらの捜査も始まっているという噂もある。普通、警察官の不祥事と言ったら摘発情報を事前に漏らして謝礼を受けるとか、個人情報(前科者)を漏らして謝礼を貰うとかが一般的だ。それにしても捜査一課というのは先ずない。

 捜査一課は殺人犯を捕まえるエキスパートだ。犯罪者側との金銭的な接点は全警察官の中でも最も縁遠い部署と言っても過言ではないだろう。その捜査一課の係長が警視庁に背いて起した行為と言ってもいいだろう。

 何故なら警視庁が正規に雇用を頼んで入社させた先輩を、役立たず扱いして辞めさせようとした行為は、警視庁に対する裏切りだけでなく、警視庁全OBの顰蹙を買うことになるからである。また捜査一課のイメージさえまでも悪くしてしまった。テレビ、映画での警察物は殆どが主役は殺人犯の謎解きをする捜査一課である。およそ収賄には関係ない。

 白鳥陽一という名前もまるでテレビの主人公のような名前なのに勿体無い。白鳥警部も長年の警察官職に慣れ過ぎて、自分が逮捕権者の全て、被疑者は全て自分の手の中で転がせると勘違いしたのだろう。

 逮捕権を持つ現職者の中には少なからず、こういった錯覚を持つ人がいるし、それにプラス驕り昂ぶれば、白鳥警部状態になるのである。

 先日も日曜日の昼間、「スクープ」というテレビで「冤罪」と分っているのに検事が強引に起訴して有罪にした件で、自責の念に駆られた検事が、検事職を辞め、被疑者の息子(当事者の親が死亡していた為)に謝罪に行く、というドキュメントをやっていたが、冤罪と分っているのに自分達の面子の為に起訴した、と発言したのには驚いた。

 白鳥警部が自身の判断でやったことなのか、後ろで支持する者、或いは操る者がいるのか、まだ分らない。この闇は深いという人もいる。続きは当紙ブログでご覧頂きたい。

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