(敬天新聞6月号)
最近、十五分一五〇〇円と言った低料金で短時間のサービスを受けられる手軽さから、巷でやたらと見かけるようになった○○マッサージ店。その施術者の多くが国の所管により認定・登録が行われる「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を取得していないことから「医師以外の者で、あん摩、マッサージ若しくは指圧、はり又はきゅうを業としようとする者は、それぞれ、あん摩マッサージ指圧師免許、はり師免許又はきゆう師免許を受けなければならない」という所謂「あはき法」の第一条の解釈が業界で問われている。
「あん摩マッサージ師」の国家資格は伝統的に視覚障害者の社会参加のための方途として政策的に視覚特別支援学校を中心に技術を習得させてきたという背景があり、国家資格を持たない者が従事する昨今のマッサージ店モドキの氾濫は視覚障害者の職域・社会参加を阻害する恐れもあるという問題も含んでいる。
しかし、例え営利目的で国家資格が無いのにマッサージや指圧をしたからといって「人体に危害を及ぼす恐れ」が見受けられない限り、摘発されることがないのが現状であるという。
西新宿に本店を構える潟潟宴bクス(本部・渋谷区本町三―三十九―三)も、そんな業界のグレーゾーンで関東を中心に店舗を増やし続けているマッサージ店の一つだ。
先般、その潟潟宴bクスの経営を巡り、真面目に働いている社員達を尻目に私欲に溺れる元社長の竹澤誠一と現社長の荒井尚美が不適切な振る舞いを繰返し、会社に多大な損害を与えているとの告発情報が寄せられたので紹介しよう。
平成十五年一月、当時潟潟宴bクスの代表であった竹澤が、同じく代表を務めていた潟rービーに於いて旧三菱銀行から借り入れた三千万円を返済せずに踏み倒したことが原因で給与を差し押さえられたことから、代表ではいられなくなった竹澤に頼まれて潟潟宴bクスの社長に就任することになった伊藤健司の証言に基づく「平成二十一年十月十四日付で東京地検特別捜査部直告班に宛てられた告発状」。
これによると竹澤と愛人である荒井が「愛の巣」として使用している杉並区成田西にあるライオンズガーデン浜田山というマンションは平成十一年六月潟rービー代表・竹澤誠一から潟潟宴bクス代表・竹澤誠一が借りたとする契約を交し、家賃二十八万円を毎月潟潟宴bクスに肩代わりさせていたという。
伊藤が社長に就任してからも、伊藤を連帯保証人として潟潟宴bクスに賃貸契約をさせ、引き続き家賃を肩代わりさせていたという。
更に竹澤が妻子と共に自宅として使用している世田谷区瀬田にあるヒルサイドハウス瀬田というマンションも伊藤を連帯保証人として潟潟宴bクスに借りさせ、家賃二〇万円を肩代わりさせているという。
現物給与のつもりなのか?取締役会は機能しているのか?国税・当局の厳しい調査が必要だろう。
また、竹澤は熱海に所有していた借金漬けの別荘も保養所と称して潟潟宴bクスに貸し付けて家賃二〇万円を支払わせ、挙句の果てには買い取らせてしまったという。
竹澤は潟rービーという会社の代表でもあったが、潟潟宴bクスの社員であった荒井と親密な関係となってから、荒井を潟rービー(現・BAMBOOコーポレーション)の代表に就任させ、潟rービー荒井と潟潟宴bクス伊藤との間で数々の理不尽な契約を交させたという。
例えば潟潟宴bクスの各店舗の保守・メンテナンス名目、或は顧問契約を潟rービーと交させ毎月潟潟宴bクスに二〇〜五〇万円を支払わせたり、施術者の育成などを目的としたマニュアル・セラピスト協会(会長・竹澤)やマニュアル・セラピストと称する民間認定証を技術の習得者に与えるマニュアル・セラピスト学院を設置し潟潟宴bクスに顧問料やコンサルタント料を毎月支払わせたという。
伊藤の証言によると殆ど無意味な契約であったという。
伊藤は、影のオーナーとして異常な支出を繰り返し、私腹を肥やす竹澤に対して、入社当時は一つしか無かった店舗を今では数十店舗になるまで頑張ってきた。
真面目に働いている多くの社員・従業員の苦労を知っている故に、これ以上我慢できず「働いている皆の未来が期待できる会社にしたい」と勇気を振り絞って立ち上がったそうである。
竹澤に意義を唱える度に「東京湾に沈めるぞ」「俺はヤクザの企業舎弟だ」「言うことを聞かないと行方不明になるぞ」(告発状に記載)と恫喝されていたという伊藤は現在行方不明である。
潟潟宴bクスの登記簿には平成二十一年十二月十五日に伊藤健司は代表取締役を辞任、荒井尚美が代表取締役に就任と記されている。
社内では「伊藤社長は気がおかしくなって辞任した」という風説が流れているというが、その一方で「伊藤社長は辞表を書いてはいない」との声もあるようだ。伊藤の身に何があったのだろうか。
それにしても巧妙に潟潟宴bクスの収益をジャブジャブと吸上げ、高級外車ベンツ(支払は勿論潟潟宴bクス)を乗回すという竹澤誠一。
潟潟宴bクスで一生懸命働いている皆さんはこのままでいいのか?当紙による追及開始以降潟潟宴bクスではフランチャイズ店十一店舗が脱退し「もみーな」に改称したそうで、直営店十八店舗と整骨院一店舗を除きフランチャイズ店は一店舗のみとなったそうだ。
関係者各位には前社長・伊藤の意を汲み、自分の為・仲間の為・会社の未来の為・お客様の為にも勇気をもって竹澤の暴挙に立ち向かって頂きたいものである。