冠婚葬祭互助会大手アルファクラブ武蔵野・蕨警察署跡地葬儀場建設―G

2009/04/13

霊柩車まで遠慮がちに作られてる今日この頃、蕨警察署跡地の葬儀斎場建設は?

 オロチだけは正直どうかと思うが、それ以外はかわいく個性的なカスタムカーシリーズを用意しているオリジナルカーのBUBU光岡自動車が今年になってからシンプルタイプの「霊柩車リムジン」の製造販売を始めたそうだ。

 光岡自動車が作る霊柩車というから、車の上に金閣寺が乗っかったようないわゆる霊柩車の、さらにド派手バージョンなのか?と思ったが、これが非常にシンプルで、車体に霊柩車特有の「斜めの『S字』ライン」が刻まれてなかったら「?これ、霊柩車?」って思ってしまうようなものだ。

 光岡自動車らしくないな、と思ったが、これこそが葬儀業界のニーズにマッチしたベストなものなのだそうだ。

 冠婚葬祭業界では、今、葬儀斎場や火葬場に対する地元住民の反対運動が深刻であるらしい。

 隣近所がみな知った顔のド田舎なら、葬儀の行われる人間も知らんモンじゃなし、町内の相互扶助というかお互い様感覚で他人の葬儀に対しても寛容である。

 しかし、今、冠婚葬祭会場として大規模葬儀斎場が建設されている所の多くは、新興のベットタウンや新規開発された住宅地の近隣地域であったりする。

 住民の多くは三十年もの長期住宅ローンを組んで、そこを一生の住まい、生涯住む街、新しい人生の始まりの場所と思って購入したわけだ。広告イメージだろうが営業マンのトークだろうが、とにかく良いなと思って移り住んできた人達。

 当然、田舎と違って隣近所とは仲良くやっていきたいものの、新興住宅地として(当然だが)隣近所とは一定の「パーソナルスペース」を保ち、踏み込ませるほど心を許しあっちゃいないし、そのスペースを死守することで自分の生活が守られる感覚的なゆとりスペースというものがある。

 そんな田舎に比べてセンシティブな生活の場所としての「居住地域」にいきなり近所に葬儀斎場が出来て、平日・日祝日問わず、霊柩車が走り回り、見ず知らずの、「ご近所さんでもない距離の他人の葬儀」のために、黒いスーツに黒ネクタイの沈痛な面持ちの人達が毎日々々溢れかえるようになったら精神的に休まらない。

 本紙近所の、冠婚葬祭互助会大手アルファクラブ武蔵野斎場建築を始めようとしている埼玉県警蕨警察署(埼玉県戸田市と埼玉県蕨市をまたいだ所轄)跡地も、戸田市役所通りの一番高級そうなエリアである。ここを賃貸でなく不動産取得して住んでいる人達の多くは市役所や大型ショッピングモールに近くて、本当に便利で閑静な住宅街として、この地を選び購入したはずである。

 霊柩車でさえ光岡の霊柩車リムジンのような目立たぬ車両が重宝される時代に、近所に超巨大な葬儀斎場が出来てしまったら、この蕨警察署跡地近隣の不動産地価下落は勿論、「閑静な住宅街」としての『格』が下がり、居住する人達のテンションまで下がらざるを得ないだろう。

 アルファクラブ武蔵野としても、このエリアに葬儀斎場営業の需要を感じ、もう土地は購入してしまったから葬儀斎場建築を推し進めて早々に新規開店をしたいところだろう。アルバイトパート募集を謳って互助会家族会員営業マン大募集だそうだし。しかし、住民の気持ちは(昨年の時点では住民対策はちゃんとしているとの事だったが)本当のところどうなのか?

 今月のはじめに富山県高岡市では市営の斎場建設を巡って、近隣住民斎場側トラブルとなり、暴れた住民が逮捕され、反対派住民から現高岡市市長の橘氏のリコール運動まで起っているそうだ。富山県高岡市なんて聞いた事もないような地域であり、きっと、埼玉県戸田市蕨市の蕨警察署跡地近隣の住民の皆様がたのほうが、高い買い物をしている筈だ。

 蕨警察署跡地近隣の皆さんは(アルファ側は斎場新規開業に向けて家族会員をゲットするための互助会営業マンの大量採用などヤル気満々ですが)アルファクラブ武蔵野葬儀斎場オープンにつき金持ち喧嘩せずの美学を通して、サイレントマジョリティのまま終結してしまっていいのだろうか?

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