アンツシリーズ番外−トドムンド浜松派遣村と貧困ビジネスの限界

2009/03/17

トドムンド浜松派遣村

ヤマハやスズキといったオート関係の優良メーカーから通販の大手ムトウまで、静岡県浜松市には日本企業の中でも中堅以上・かつ堅実経営の企業が本社と工場・物流拠点を構えている。

 関東人も関西人も「浜松市」は素通りし、この大都市の実態はあまり知られていない。しかし、お隣の静岡市また名古屋市とも引けを取らない結構な大繁華街である。

 埼玉で言うと大宮と浦和をくっつけた位の街の規模があり、名古屋気質と言うか、まあ道路が広いので街中でランボルギーニやフェラーリなどのスーパーカーを見かける割合がかなり高い元気な街である。

 そんな浜松市に、湯浅誠教ともいえる派遣村のフランチャイズが生活保護旋風によって不景気風を吹きあらし、マジメな労働者の労働意欲を削ごうとしているそうだ。派遣村チェーン店の名称は「トドムンド浜松派遣村」。ブラジル・ポルトガル語で「みんな」を意味するトドムンド

 元々、生活保護商売を浜松でやっていた「生活保護支援ネットワーク静岡」の連中が派遣村≠フネームバリューを使い、浜松市役所を訪れ、「トドムンド浜松派遣村が3月末から生活保護指導をスタートさせるので迅速対応しろ」と要請したそうだ。生活保護申請ボランティアは司法書士―行政書士―社労士―弁護士と、ボランティアを合法的に商売に出来る「士業」の連中で組織されている。

 浜松は日系ブラジル人が非常に多く、同級生や幼馴染に普通にサントスなんて名前の奴がいたりする。サントスと言ってもブラジル人ではなく、日本人の大移民時代、新天地ブラジルに移民して行った日本人の子孫であり、ブラジルが大不況なので日本にやってきた辛い境遇の人達である。そのブラジル移民の子らが派遣切りで職を失っているのは、浜松の知人に聞いていた。

 しかし、それにかこつけて派遣村<uランドで生活保護申請をごり押しするのは許されない。働ける人達にまで生活保護の甘く楽な生活を唆す――生活保護を恥ずかしげもなく受給させる動機を与え、日本の景気を更に悪くする貧困商売の偽善者連中を跋扈させるのは許されない。

 大体、派遣村、派遣村といっても、日比谷のは100%ホームレス村だったわけだし、今回、浜松で失業する予定者の多くは失業といっても単なる派遣期間が満了するだけで、変な要求をせずに新しい職場を見つければすむ話。

 派遣村チェーン浜松店「トドムンド浜松派遣村」は、今月末に派遣社員等の期間従業員が「期間満了」となり、一斉に職を失うと言う前提で、浜松市に生活保護需給と宿泊場所を提供させようとしている。

 失業者の新しい就職先支援など二の次だ。とりあえず、生活保護申請を通して、大量の「働かずして公金で生活する人間」を生産する事を目的とした怠け者生産工場。働きたくて職を探している人までも生活保護を受けろと怠け中毒に陥らせ、結果として、いずれ浜松市にも不況感が漂い、スズキやムトウ等の優良企業まで被害が及ぶ事が非常に憂慮される。

浜松の企業も偽装請負派遣ばなれ

 浜松市内の通販会社ムトウ他物流倉庫や製造メーカーのラインにも、佐川急便が深く食い込んでいる。本紙糾弾中の擬装請負幹事会社システム」を駆使して、下請の擬装請負会社をムトウ等の通販物流やラインに配備し口銭で儲けている。これは未だに続いているそうなので、是正が必要であろう。

 ところで通販のムトウ等、浜松に拠点を置く優良企業の多くは不況などどこ吹く風で儲けまくりネコの手も借りたいほど多忙を極め人手不足のところが多い。そして、今まで派遣会社を絡めていたのが派遣を飛ばして、直のアルバイト採用だったり社員雇用だったりに切り替える所も出てきているそう。

 そして、人件費圧縮はこの時勢の必須課題であり、多少給料は悪くなろうとも、大量求人している会社は浜松でも恐ろしく多いそうだ。静岡新聞に必ず入ってくる「ライフ」という(関東で言う所のアイデムみたいな)求人チラシの、浜松近辺版は求人広告で溢れかえっているそうだ。

 つまり、働く場所は溢れている。そして、派遣会社を飛ばして直接雇用に切り替えるということは少しは時給も上がるはず。働く環境はあり働けないわけじゃない。働かないだけだ。

 浜松市役所は「トドムンド浜松派遣村」の口車に乗って、仕事がない失業者ヅラして生活保護を貰いにくる受給者には、この求人広告で溢れかえった「ライフ」を突きつけ、一通り電話かけさす位の苦労はさせた方が受給者の為にもなるのではないか?

生活保護申請マニュアルの限界

 湯浅誠の書籍・生活保護申請マニュアルが発行されてから、派遣労働者の中に、明らかに悪意で退職し会社を不当解雇と訴えて小遣いをせびる連中の数が増えたという。

 派遣会社の労使関係は本紙追及の人材派遣サービスアンツのように、怪我をした労働者に脅迫紛いの言動で圧力を掛けてくる悪徳派遣会社もいれば、わざと解雇されるために派遣先で働かずサボって労働現場で周囲の労働者に迷惑をかけまくって、会社側の解雇を待つ――そして、解雇された途端、不当解雇だとユニオン連中や弁護士を連れて会社に乗り込んでくる者も多い。

 派遣会社としては、「会社都合の解雇」を出すと、公的助成金が貰い難くなったり、労働基準監督署に要らぬ目を付けられたりとデメリットが多い。

 だから派遣会社側が会社都合解雇で離職票を出すと言う事は、その労働者に相当やられてるって事で、その派遣労働者が相当の手練れか後ろに左翼ユニオンがくっついて指揮してるって思っても間違いない。

 無断欠勤・無断遅刻多数のため勤怠不良で解雇しても会社都合。また、親の看病で働けない、失業保険を早く欲しいと言う懇願に騙されて、会社都合解雇扱いにしてやったら、後から労働組合連中とやってきて「不当解雇」だときちがい沙汰を喚きまくる者もいる。法律は弱い者たる労働者の見方なのだ。

 法律を悪用する労働者と、労働者を以下に安く雇って利潤を上げるかに腐心する派遣会社側のせめぎ合いは、今後も続くと思われる。しかし、自分が認められない、思う給料が得られない、そんな理由でこれ以上、生活保護受給者が増えてしまってもいいのか?

 湯浅誠はシレッとした顔で、「本当は潜在的な生活保護受給予備軍は1000万人いるんですよ」と言っている。こいつは正に自分の商売を虚飾することしか考えていない。まだ使える労働力が1000万人も生活保護受給をしたら誰がそれを支えると言うのだ?それとも、民主党の言う通り、海外からの労働力、つまり1000万人の中国人・韓国人を受け入れればいと思っているのか?

 派遣村が成功したのは、商才があったからじゃない。公務員の心理を見透かし、上手く使う知恵とノウハウに長けた圧力議員や同和出身者他が集結してコトに当ったからだ。使用料無料の公園を利用し、何から何まで人任せだから倒産のリスクもない。(しかも、湯浅のもやいはホームレス相手の入居保証人商売が無料で集客できるし)

 だが、ようくやっていること言っていることを精査すれば、こいつらが実はかなりの行き当たりばったりで、他人任せのいい加減な商売だと言うことが分る。

 後ろ盾の社会民主党・共産党・民主党は、公的機関に圧力をかけ、要求を通す圧力団体としては活躍できるが、自ら与党となれば、考えている事は、上記、湯浅の「1000万人の生活保護受給予備軍うんぬん」発言のように、途方もない、非現実的な机上の空論ばかりである。

 これら左翼与党勢力にマスコミの中の虐げられた現場の人間達が同調し、麻生首相叩きを始めしょうもない悪あがきをしているが、主張する政策ややっていることは他力本願、公的資金本願という自分は何のリスクも負ぃやしない事ばかりで安心できる相手じゃないって事がわかる。

 左翼の限界は生活保護申請マニュアルをもって、ホームレスに生活保護を通してやり、バーターで(湯浅もやいのような入居保証人とか不動産斡旋とか)何らかの利益を得て口に糊する位じゃないか。それ以上の事は多くの日本人が望んでいない事は派遣村に対する評価が激減している現状からも明らかだ。

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人材派遣アンツの偽装請負二重派遣シリーズ