オリックス宮内・貸付先の債権回収は大丈夫?

2009/02/01

オリックス融資のミヤビエステックス(九州中洲のカミソリ登記)民事再生を申請

 オリックス宮内が一括買収に失敗したかんぽの宿が個別売却にするという事で話がまとまりそうであったり、いやいや、個別の入札であっても2年前にリクルート出身の不動産業者かなんかが1万円でかんぽを買って転売して儲けているし、この郵政民営化に関する不正の根はもっと深いよ、相当国民が関心と監視の目を持たないと不正はとまらないよ、という意見が多数出たり、悪徳政治家民主党小沢一郎が、私が政権を取れば郵政民営化を見直す、みたいな火事場泥棒的な出しゃばりの一言を吹いてみたりと、かんぽの宿問題は未だに混迷している。

ところで、

 オリックス宮内が金を貸し、九州福岡博多の中洲で「カミソリ分筆登記」という脱法的な不動産投機手法を使い、隣地境界線に於いて極少地積の分筆登記を五回に渡り繰り返すことによって、隣地地権者との境界確認や建設同意の取付けを回避しつつターゲットの不動産物件を入手し不動産開発を試みていた不動産開発業者・ミヤビエステックス(千代田区紀尾井町/山岸俊雄代表)が、おととい、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請して受理された。

 ミヤビエステックスの負債総額は約205億円だった。ミヤビエステックスは1986年に設立、マンション分譲を手がけ、東京圏を中心に不動産開発を活発化し、不動産ファンド向けにマンションやオフィスビル、商業施設の建設を進めてきた。2007年10月期には年間売上高199億円、経常利益21億円に達していた。しかし、その好調な企業業績の裏では1999年から始めていた自社ブランドの「リベールマンション」シリーズの売却が進まず、多数の在庫を抱えてキャッシュフローが急激に悪化。金融機関への借入金の返済やゼネコンへの建設代金の支払いに支障が出始めていた。

 ミヤビエステックスが銀行と違って、金利の高く縛りもきつい「オリックス宮内金融道」に手を出したのは、どこからも相手にされなくなり一か八かの起死回生に掛けたのであろう。しかし、それも本紙の追及により頓挫したようだ。
 オリックス宮内には本紙追求後、トカゲの尻尾きりをされ、貸付金だけは他の債権者を先駆けてオリックスへの支払いをせざるを得ない状況に追いやられ、ミヤビエステックス創業当初からのスポンサーや事業再生プランに耳を貸すものもなく、一度傾くと壊れるのは早いもので、年商も07年の199億円から08年には127億円となった。で、この度、民事再生の申請を決めた。

 今後は、野村不動産アーバンネットなどに仲介してもらい、自社保有物件の売却を進め事業の再建を目指すそうだ。こういう段階になってしまうとオリックス宮内が関わりたがるおいしい話もなかろうから、縁は切れたとみてよいかも知れない。しかし、縁は切れても・・・よその債権者よりオリックスの18億4千万を先に返さんかい!と凄んでみても、もう、民事再生法適用を受ける事になっては、ミヤビの山岸がどんなにオリックスに忠義立てしようとしても、オリックスにだけ優先的に債務弁済するなんて事はできない。

 オリックス・オリックス不動産には、こういうミヤビエステックスのような、宮内の山っ気たっぷりのズサン融資による不良債権が腐るほどあるそうだ。いや、ミヤビのようにもうすでに腐っている融資案件のほうが多いとも聞く。オリックスのここ数年の、成長のノウハウというかカンフル剤は、ライブドアや新興のIT企業の成長の原理と同じような、社債などの発行による資本の膨張によるもの。これだけ不良資産を抱えているのが目に見えてくると、幾ら金融機関や役人を抱き込んでいても、役人だって眼に見える危ない橋は渡りたくはない。

 かんぽの宿の格安買収は、そんな袋小路に陥った資金調達のための起爆剤となるものであり、格安買収後にはやりかた次第で(オリックスの借り入れのための)すごい不動産担保価値を持つ優良資産に仕上げられる筈だったろうから、これを個別売却にされるとちょっとオリックスとしては痛い所があるかもしれないな。

オリックスの金融不動産がらみの不正疑惑告発

悪徳不正疑惑(金融不動産公害etc)徹底糾弾

事件不正疑惑告発

敬天新聞社トップページ