保険契約が増えるほど販売手数料が跳ね上がる契約を結んでいたアクサ生命保険の代理店「信和総合リース」は、全国の税理士等が加盟する日本税理士会連合会の会長であった森金次郎税理士と結託し、税理士が抱える顧問先企業を不正保険契約に引き込んだのである。朝日新聞の報道によれば、その数1万件超、信和が得た手数料は100億円規模だという。
さて、この本件不正契約を成立させるが為に最も重要な点が、名義を借りた企業の代わりに支払う保険料の調達である。そこで森金次郎税理士は、立替保険料の原資として、信和に5億5千万円を融資したのである。結局、販売手数料が増額される規模まで一気に不正契約が伸びたのは、森金次郎氏の資金投下が一役買ったといえる。ところが、この5億5千万円が霞む桁違いの金満家を、信和は取り込んでいた。
東証1部上場企業ファンケルの創業者であり、現名誉会長である池森賢二氏が、その人である。池森氏が信和に注ぎ込んだ額は、信和の元幹部社員の証言によれば120億円といった、俄かに信じ難い額である。
化粧品ファンケル・池森賢二名誉会長とアクサ生命不正保険契約との関係 (特集ページトップ)