保険比較・コンサルティング企業「ライナインシュアランス」の武林隆代表は、生命保険の扱いでは大山哲税理士（大山会計代表）と並び、業界屈指の猛者として名が知れている。池森賢二ファンケル創業者から、１２０億円を引き出したとされる信和総合リースの林正治氏（故人）は、その武林隆代表の部下（アイ・エヌ・エイ生命保険の在籍時）として、生命保険の全てを学んだようだ。
ただし、学び吸収したのは脱法紛いの儲ける術でしかなかった。言わば、今回の企業向け生命保険の不正契約は、両者の師弟関係から発生したともいえる。林正治氏は、その後に独立し信和総合リースを立ち上げた以後も、銭儲けの師匠である武林隆代表のことを、厚遇をもって迎え入れている。
信和総合リースの顧問となった武林隆代表は、培ったノウハウと人脈を駆使し、生保の斡旋以外にも税理士・会計士、その先の顧客に対し、私募債や匿名組合といった投資案件の営業に奔走した。その結果、報酬として毎月９０万円余りを受け取るまでになったのだ。しかし、この高額報酬が両者の関係に変化を齎す。
化粧品ファンケル・池森賢二名誉会長とアクサ生命不正保険契約との関係 （特集ページトップ）