細川徳生潟Aドバックス(東証マザーズ・株価コード 4749)の中野サンプラザ再開発介入(後編)

(2009/10/15)

 中野サンプラザ9Fの所有権において、細川徳生氏のアドバックス(東証マザーズ・株価コード 4749)ビジネスバンクコンサルティング(ジャスダック上場 株価コード3719 代表・大島剛生氏 以下、BBH)との対立があった旨を昨日記したら、不動産屋さんなどから質問を頂いた。

「中野サンプラザは公共施設だからアドバックス(の子会社チャンスラボ(代表・小澤雅治))が中野サンプラザにおいて有しているのは、中野サンプラザ9Fの区分所有権とかじゃなくて『賃借権』なんじゃないですか?」

というお尋ねだった。

 しかし、中野サンプラザ事情に詳しい方から聴いたところ、チャンスラボが中野サンプラザ9Fに有しているのは、やはり所有権であるそうだ。当紙も中野サンプラザは公共施設みたいなイメージを持っていたから、チャンスラボがなぜ中野サンプラザ9Fの所有権を持つことができるのか不思議だった。

 実際は中野サンプラザは数年前に民間払い下げが行われ、その際に民間企業としての「鰍ワちづくり中野21&樺野サンプラザ」によって買収されたので所有権は公共ではなく民間企業の樺野サンプラザ社が間接的に有している≠チて事で間違いないそうだ。

 中野サンプラザは35年位前に厚生労働省所管の特殊法人であった雇用促進事業団(現 独立行政法人雇用・能力開発機構)によって、勤労者福祉施設の「全国勤労青少年会館」として建設された。しかし、時代の流れで儲からない公共施設は民間に払い下げられ(そして民間払い下げ時は利権関係者に格安で)という風潮が流行っていた平成16年に、この払い下げの為に設立された「株式会社まちづくり中野21に払い下げられた。

 払い下げられたのは「鰍ワちづくり中野21社」に対してだったが、この「鰍ワちづくり中野21社」に出資したのが、「中野区」、そして「鰍ワちづくり中野21社」に対して出資し、これを―子会社化することにより中野サンプラザを間接的に―所有するために設立された「樺野サンプラザ社」という訳なのだ。

 新規設立された樺野サンプラザの株主には、当然、中野区の行政に力を有していたBBH社・大島一成氏も出資した。そしてメルセデスベンツを大島一成氏にプレゼントする事で仲良しになった細川徳生氏の関連会社3社も出資し樺野サンプラザの株主になっていた。

 平成16年にBBH社と共に樺野サンプラザの株主になった細川氏系列会社3社とは、
化粧品会社の潟jナファームジャポン=A
現在はチャンスラボ≠ニ社名を変えた潟Gーティーティー総研=A
そして昨年本紙で資金繰りショートを報じるものの代表者の山田ノブ房氏が「山田信房」と名乗ったり「山田納生房」と名乗ったり、どうにも東証マザーズ上場企業に似つかわしくないと思われ、現在は自己破産中の、
株式会社モック≠ナあった。

 こんなところで株式会社モックの名前が出てくるとは思いも寄らなかったが、モックも細川氏の関連する企業として協同でビジネスらしき事をして儲けていた事があったそうだ。

 つまり、中野サンプラザは民間に払い下げられると同時に、株式会社まちづくり中野21を直接支配会社、その親会社として設立された樺野サンプラザを間接支配会社として、BBH社・大島一成氏とアドバックス社・細川徳生氏の「二大支配」を受ける事になったのである。

 よって、「中野サンプラザの所有権は樺野サンプラザにあり」という理屈が成り立つのだが、この中野サンプラザ9Fの所有権でさえ相当複雑であり「後編」としてはまとめきれないため、今回は9Fの所有権の元になった、樺野サンプラザの中野サンプラザ支配理由を述べることでしめようと思う。(つづく)

(追記)
 因みに化粧品会社の潟jナファームジャポン≠フ実質的オーナーも細川氏だそうだが、細川氏がNSR株式会社としての資金提供によって化粧品会社ヴァーナルに食い込みかけた時、ニナファームジャポンはヴァーナルの代理店になったのだが、ヴァーナル創業者の太田勝氏が死去し、ヴァーナル社が細川氏らとの縁を断ち切ろうとした際、最初に代理店取引停止を通告された会社である。

 NSR社はいまだにヴァーナル社のホームページに代理店として社名を掲載しているが、ニナファームジャポン社は代理店取引停止通告を受けて以降、社名も削除された。ニナファームジャポン社とヴァーナル社は代理店取引停止裁判で係争中だそう。

 また上記した「株式会社モックのアドバックスグループとの協同ビジネス」の一つには、現在アドバックスグループの一企業である「株式会社銀座東京ぼんさい(アドバックスのある東京都中央区銀座7-13-10日本興亜銀座ビル9Fにある法人)」の盆栽リースの代理店営業というのがある。

 なぜブライダルビジネスのモックが「盆栽リースの代理店商売」なんてやるのかワケが分らないが、これはモックが資金繰りに困りだした頃に、モック山田信房社長がアドバックス細川氏に資金繰り支援と共に、いい商売ないかと相談したところ、この銀座東京ぼんさいの「盆栽リースの代理店」を薦められたそうである。

 このモックの「盆栽リースの代理店商売」は、一見、ブライダルという華やかな商売をしていたモック山田氏が、資金繰りに困って「貧すれば鈍する」形でしょうがなく始めたように感じるが、その内訳を聞いたら、実はそうではなく非常に儲かる商売であるそうだ。

 株式会社銀座東京ぼんさいのビジネスは、どういうルートの情報だか分らないが、まずは倒産しかかった盆栽屋さんから在庫の盆栽を安値で買い叩く。仕入れ値が限りなく安価なわけだ。

 そしてその盆栽を非常に高額でリースするのだと言う。この盆栽をリースしてくれる企業を探すのが「盆栽リースの代理店商売」であり、ブライダルビジネスのモックが破綻ギリギリまでこの泥臭い代理店商売をやっていて、果たして高額な盆栽リースに客なんて付くのか?とも思うが、この盆栽リース、「リース」であるから税金対策≠ノなるのだ。そしてリース期間終了後は銀座東京ぼんさいがリース盆栽を買い取ってくれる訳だから税金対策≠したい企業に営業すれば結構な儲けになったそう。

 資金繰りに窮したモック山田信房社長はこの「盆栽リースの代理店商売」にけっこう精を出していたらしい。

仕手・インサイダーがらみ特集 潟Aドバックス(東証マザーズ・株価コード 4749)の脅迫〜拉致監禁暴行〜インサイダーまでに関わる、NSR細川徳生グループの会社法錬金術|敬天ブログ(株式会社アドバックス(Advax Corp.東証マザーズ上場・株価コード:4749)の脅迫〜インサイダーまで)|敬天新聞社トップページ敬天ブログ