(敬天新聞7月号)
一部の儲け優先生産者が行った「偽装大潟村あきたこまち」の流通による大潟村あきたこまちの生産農家全体のイメージダウン、につながる詐欺紛い事件。
秋田県警五城目署は、騙されたと申し立てた株式会社波動の渡辺蓉子社長が不法生産者と金銭解決によって示談し、「あれは間違い、サンプルでした」等という苦しい言い訳と共に、訴えを取り下げてしまった事で、この偽装あきたこまち混合米事件を捜査終了させるつもりなのだろうか?
昨今、大潟村あきたこまちは生産増、流通ルートの急拡大、そしてマスコミを利用した広報戦略の大成功で、他のブランド米を凌ぐ急成長を遂げている。
この立役者はひとえに秋田県大潟村生産者協会代表で、マスコミで農業ベンチャー界のホリエモン…いや寵児ともてはやされている、涌井徹氏に間違いない。
(涌井徹氏―ホリエモン呼ばわりして失礼。年齢がかなり上なのですね、因みにこの御写真はドリームゲートという経産省のベンチャービジネス誌から頂いたけど、数年前の創刊号を飾ったのは「本物のホリエモン」でした)
涌井氏は様々なメディア広報活動を通して、農業ギャルのノギャルを始め、大潟村あきたこまちが大潟村あきたこまち・純米として以外の道を歩ませる事にも何かと尽力されているお方である。 当紙に入った情報により、涌井氏にも質問状を送ったが、弁護士からの通知が返送されてきた。
大潟村あきたこまちと埼玉・千葉・茨城・福島産のあきたこまちとの混合米販売事件には関係ないのかも知れないが、農業から、大潟村から、この日本を変える意気込みを持つサムライである涌井氏は、この「大潟村の生産者仲間しか起こしようがない」大潟村あきたこまち混合米事件について、どう思っているのだろうか?怒りの声は上げないのだろうか?
七月の誕生石はルビーであるが、大潟村農家の方々が苦心の開発を重ね作り上げた「大潟村あきたこまち」はルビーに例えれば最高級種の「ピジョンブラッド」だと言える。ルビーという宝石は「コランダム」という鉱物にクロムが混合されている割合で価値が決まり、クロムの混合率が5%を超えると「エメリー」という、もはや工業用研磨剤としての価値しかないクズ石になる。事故米と違って用途がある分、ほんとのクズとはならないが。因みにサファイアはチタンが混合されたコランダムのことでルビーとは兄弟のようなもの。
クロムの混合量が0.1%位のものは、ピンクサファイアと呼ばれ若い女性にお手ごろ価格で販売されている大衆的なルビー・サファイアの代表。いわゆる「あきたこまち」はこのピンクサファイアのようなものである。宝石貴石として価値はあるが、最高級とまでは行かない。
ルビーの類をタイ・インド経由で輸入商が輸入し、国内の宝飾加工業者に卸売りする際、ピンクサファイアと最高級のピジョンブラッドとを混合してロット販売などしない。ましてや、ピンクサファイアとピジョンブラッドを(見れば判るしピジョンブラッドは希少なのでごっちゃにすることもないが)混合して、「全部ピジョンブラッドです」といって販売すれば、詐欺罪≠ノなるだろう。
宝石の類は一粒一粒に価値があるから、この点シビアなのだが、純ブランド米の「大潟村あきたこまち」と「単なるあきたこまちで千葉・埼玉で生産されたもの」を混合して、「大潟村あきたこまち」と称し、大潟村あきたこまち価格で卸売りする事が詐欺に問えないという。
詐欺や犯罪に問えないのなら、株g動の渡辺女史は「大潟村あきたこまち」と称した「埼玉・千葉・茨城・福島県産との混合あきたこまち」を売り続けられていた不法行為に対する賠償金を、どのような威力で大潟村の生産者の一部不正者からせしめたのだろう。
渡辺女史がとったケジメは数千万円だそうだから、相当な弱みがなければ大潟村の不正生産者達を口説くことができない。その点、株g動の渡辺女史にスタンドプレイで賠償金を独り占めされた形の、首都圏物流センター・小池詔二社長が方々で事実を公表しているのだが……。
秋田県警五城目署の方々には、宝石の例を出せば「高級品と標準品を混ぜて高級品の値段で売る事」が、他人を欺罔して錯誤に陥れている状態である事を理解頂けると考え、ルビーの話を例にしてみたが、この大潟村あきたこまち混合販売事件は、一部の生産者らは儲かっても、他のまともな農家の皆様に多大な精神的影響を受けているはず。ここで不正生産者を取り締まらなければ、今、まともに大潟村あきたこまちを作っている生産農家のやる気を削ぐことになる。
この問題、賠償金を貰った株g動の渡辺女史は当然どの生産者が不正を働いていて自分に金をくれたかなど教えてくれやしない。そう思って、当紙は関係先と思われる椛蜉ヱコ農友会、椛蜉ヱコ同友会、株_友、大潟村村議会議員村上彬氏、大潟村生産者協会などに質問書を送ったのだが、大潟村生産者協会の農業界のホリエモン…ちがった旗手である涌井徹氏からは、弁護士を通じて「関係ないので農友と同友会と渡辺に聞いて欲しい」という回答で、その他の法人個人からは今だ何の返答も頂いていない。
首都圏物流センターと株g動が都内において、埼玉・千葉・茨城・福島県産との混合あきたこまちを「大潟村あきたこまち」と誤信して販売してしまい、消費者からのクレームによって問題となり、渡辺女史が賠償金を得たのは事実なのだから大潟村の不正あきたこまち生産者は、傷の浅い今のうちに名乗りを上げて反省の弁を述べるべき。もう、その最後の時期かもしれない。
しかし犯人のわかっているはずの「埼玉・千葉・茨城・福島産混合、大潟村あきたこまち」生産犯罪にかかわっていない大多数の大潟村あきたこまち生産者達が、なぜ五城目署にきっちり捜査すべきではないのか、大潟村全体の信用にかかわる一大事件じゃないのか?議会を通じたりして訴えないのか不思議だ。
本紙に寄せられた情報では、「埼玉・千葉・茨城・福島産混合、大潟村あきたこまち」生産に関わったか関わってないかは別として、登場人物は意外と少ない。前記の椛蜉ヱコ農友会とか同友会とか子会社の瑞穂とか「ゆうき」とか、秋田県大潟村穀物検査協会だとか、その位の人達しか話の中に出てこない。
大潟村という日本最大の干拓地において前記の人達がどれ位の権力を持っているのかは知らないが、村の人口は三〇〇〇人以上いるそうじゃないか?
彼らが大潟村干拓地の領主であり、村全体を牛耳って雇用も仕切っているなら別だが、そうでないなら、大潟村の有志で集まって(もちろん農友会の潔白というなら)、自浄努力のために責任追及を徹底して行い、混合米事件のケジメをつけるべきじゃないか?
一部の者だけ儲かり続ける共同体など今時流行らないのを知るべきだ。
(一部の不良にやり放題させぬため、今こそ「村八分」という農家の宝刀的制裁を復活させよ、大潟村農民諸君!)
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