2009/08/10
あきたこまちの名産地、秋田県大潟村の一部のあきたこまち生産者農家グループによる、「大潟村あきたこまち偽装混合米販売疑惑」事件は関係者の鉄壁の「かん口令」で情報漏えいがピタリと止んでしまった。
この一部の大潟村あきたこまち生産者らによる「埼玉・千葉・茨城・福島県産との混合米¢蜉ヱコあきたこまち事件」は、大潟村あきたこまちという虚偽表示が、東京都内のスーパーの顧客クレームから発覚した。大潟村あきたこまち偽装米を他県産の混合米と見破ったスーパーの客の舌にもビックリするが、この問題がなぜか本紙以外のメディアやら団体やらが問題視しないのかが不思議でならない。
良心的に言えば埼玉・千葉・茨城・福島県産の各あきたこまちとのコラボ米?というのか?・・・大潟村あきたこまち偽装米疑惑は、まず卸もとの社長が気づき、二次卸の「首都圏物流センター・小池詔二社長」にクレームが行った。首都圏物流センター・小池詔二がのらりくらりしていたもんだから、卸元社長が義憤に駆られ、一時は「大潟村あきたこまちと偉そうなブランド米を気取って高額な料金を取っているのに、こんな偽装をするとは何事だ!」と、正義感から怒り狂って秋田県警五城目署に告発までした。
ところが告発が一時受理されたものの却下され、その後の進展はない。
五城目署も静かだから、大潟村あきたこまち生産者・流通業者全てが「金」で口封じされてしまったのか?と思っていたが、いやいや、大潟村あきたこまち偽装米販売の当事者らが黙秘を続ける代わりに、この偽装米(コラボ米?)報道を知った秋田県大潟村で今現在「大潟村あきたこまち」の生産に関わり、現状を憂う生産者有志の方々から多数の情報提供をいただいた。
それらの情報を勘案してみると、この大潟村あきたこまち生産者らによる「埼玉・千葉・茨城・福島県産との混合米¢蜉ヱコあきたこまち事件」は、生産者らに全ての責任があるのではなく、過去から現在までの日本政府の農政、農水省やら金融庁らの農業関連政策に対する不作為に問題があるのではないか?という疑念を感じずにはおれなくなってきた。
今後はその大潟村あきたこまち生産者の方に教えて頂いた農水省の不作為、財務省金融庁の不作為などを紹介していく。
金融庁所轄の日本政策金融公庫がこの数年間で果たしている不細工な役割と、農林水産省の認定農業者制度という不可思議な農家・農民のセグメント制度。これらの制度のはざまで秋田県農業ベンチャーの旗手、大潟村あきたこまち生産者協会・涌井徹氏が現在陥っているトラブルについても。
農ギャルとのコラボによる「渋谷米」を作るとか、さまざまな派手な農業アピールをする涌井徹氏であるが、涌井氏が大潟村あきたこまち生産者協会とは別に経営している「オーガニックファーム大潟」という農業体が、日本発の「農林水産省の認定農業者『取り消し』第1号」になってしまったことは、涌井氏の華やかな部分だけをとりあげたいマスコミとしては、当然、報道されていない。
次回以降、大潟村あきたこまちの「埼玉・千葉・茨城・福島県産との混合大潟村あきたこまち」の話題以外にも、大潟村だけでなく日本中の稲作農家が抱えている問題をとりあげ、かつ、涌井氏ら「オーガニックファーム大潟」のどのような行為が、行政に「不正行為」とみなされ、農林水産省の認定農業者『取り消し』第1号になってしまったのか、その事件内容などを解説する。
ちなみにこの情報提供は、涌井氏ら大潟村あきたこまち生産者のトップランナー達を自分達だけボロ儲けしやがってといってやっかむ人間のチクリではなく、そうとう公平な立場から「いやいや大潟村あきたこまちの偽装は国の不作為によるもので、貴社(敬天新聞)で報じられているような儲け主義から起ったことではないんです」と中立的な形で評じてくれたものだった。
情報提供下さった大潟村の方々は、各人とも、「混合あきたこまちの真相解明云々よりもその上にある行政・農政の不作為を公表することの方が有益ではないか?」とおっしゃっていたが、まさにその通りであり、当紙としても是々非々で「大潟村あきたこまち偽装混合米問題」をとりあげていこうと思う。
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