2009/06/13
株式公開を本気で目指す、電気通信事業者「フレパー・ネットワークス」(宮之内誠人社長)には、会社設立当初からの事業目標(夢?)がある。それが、インターネット上の3次元仮想空間向けサービスの実用化だ。
現実の日本を再現したネット上の都市に、参加者は自分の分身となる人物を参加させ、そこで生活したり、時には商売を行なって実際に利益を得たりするといったものだ。既に、同種のサービスとして米国発のセカンドライフが先行して実用化されているが、様々な問題(殆どが金銭絡み)が発生し、参加者も頭打ち状態で先細りの状況にあるようだ。
宮之内誠人の構想は、セカンドライフの問題点を反面教師として、完璧な仮想空間を開発することを目指すというものだ。ただし、この仮想空間向けサービスのビジネスが開始されてからは、フレパー・ネットワークスの名は表舞台から消えることになる。
変わって登場したのが、「IDR」(小林正幸代表)である。IDRは、2009年春に一般公開(予定)の現実の日本を忠実に再現をしたインターネット上の仮想世界「エクシング・ワールド」の開発、運営を主要業務だと謳い、その一環でフレパー・ネットワークスとは第一次販売代理店契約を締結し、デジタルデータダムの顧客開拓業務を行なっているという。
つまりは、宮之内誠人が抱えていた事業構想を、そっくりIDRに移したうえで、フレパー・ネットワークスは技術及び製品提供の立場に退いたということだ。しかし、これ程の事業規模であるにも拘らず、フレパー・ネットワークスはIDRとの取引を表には出さず、敢えて伏せているのだ。
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