マルチ企業の背後に潜み大儲けの傍ら、NTTドコモと

事業提携を進めるフレパー・ネットワークスの正体とは@

2009/06/11

 フレパー・ネットワークス(港区虎ノ門3−12−1・宮之内誠人社長)は、設立から10年に満たない若い企業である。業種を括るならITベンチャーといったところか。但し、事業実態が希薄なその辺のベンチャーとは一味違い、NTTグループを筆頭に、名立たる企業と取引実績がある、先行き成長が期待できる新興電気通信事業者なのである。

 その資本金は既に23億円にまで積み上げられ、NTTを始め主要な取引企業及び出資者は、早期の株式上場を心待ちにしていると思われる。当然、代表の宮之内誠人も新規上場を最大の目標に捉えていることは間違いない。

 先だっても、NTTドコモのFOMA網を活用した独自サービス(音声・動画・配信など)の立ち上げに関し、両社での基本合意がなされたと報じられていた。しかし、何ら問題もなく、ひたすら上場に向け業績を伸ばしているかに見えるフレパー・ネットワークスには、触れられたくない恥部があるのだ。

 それが、フレパーネットワークスの礎を築くに多大な貢献を果たした、マルチ企業の「ビズ・インターナショナル」(石原茂男代表)「IDR」(小林正幸代表)、両社の存在である。宮之内誠人は、今でこそNTTドコモ等と事業を語るまでになったが、その正体は銭儲けを得意とする山師でしかない。

 そもそも、怪しい投機事業をぶち上げ、一攫千金を得て逃げ出す算段で始めたことが、表向きの電信事業が思いのほか上手く行き過ぎてしまい、マルチ企業を切り離すタイミングを逸してしまったことが運の尽きだった。山師の鉄則「速やかなる撤退」が出来なかった以上、逃げ隠れは無理な状況だ。

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