大潟村混合あきたこまち―「偽装工作?」

2009/05/16

 秋田県大潟村農協ぐるみの偽装工作による混合あきたこまち販売疑惑解明調査は関係者のだんまりが続いている。

 しかし「混合あきたこまち」の不正追及には逃げの姿勢を続ける半面、大潟村あきたこまち生産者たちは、消費者を舐めきった新種米生産パフォーマンス・パブリシティを打っている。

 どこの広告代理店に唆されたのか知らないが、「元ギャル社長」を売りにしているコンサルタント藤田志穂を前面に出し、大潟村&渋谷ギャルコラボレーションによる『シブヤ米』を全国販売するらしい。

 元ギャル社長をはじめとしたギャル系女子達が、野良着に着替えて「ノギャル」として田んぼに入り、稲作をする。

 こんな映像演出だけのしらじらしい風景でもお茶の間を喜ばせられると思っている、広告代理店とマスコミが押しかけ、小学生の体験農業なみの短時間の「就農体験映像」によって、シブヤ米は今秋誕生し販売される。

 元ギャル社長は「イケてる農業」をコンセプトに、米ぬかを使った美容品や「ファッション性のある農作業着」などの商品開発も検討中だそう。月に数回、秋田県大潟村に足を運びあきたこまちづくりの農作業を行うほか、田植え稲刈り時期には「ノギャル」と称したギャルモデルらの体験ツアーも企画しているそうだ。

 秋田県大潟村の一部生産農家農協が組織的にあきたこまちのブランドを利用した儲けのために、一度、千葉・埼玉・茨城・福島の米と混合して都内に流通させ、それが本紙の耳に入って不正混合あきたこまち疑惑追及が始まった。

 大潟村あきたこまち生産者たちは、

「シブヤ米っていうありえない米を作れば、千葉・埼玉・茨城・福島の米との混合米行為も、ふざけてやったて事で通る?(全てコラボ米だったと偽装工作?)」とか、開き直ってしまったのだろうか?

 それにしても、渋谷の元ギャルが就農体験で関わった程度でシブヤ米などと名乗っていいほど、あきたこまちってのは安っぽいものなのか?コンサルの渋谷元ギャルにの美味しさ農業の価値などが解るのか?

 こんな安っぽいに、「昔から有名なあきたこまちだから」ってことで、普通のよりも高い値段を払って購入している消費者は、大潟村の混合あきたこまち生産者の人達にとっては「大バカ野郎」っていう認識でオッケーなのか?

 本当のあきたこまちの美味しさも分らないくせに、あきたこまちっていうブランド名と高級感に釣られて買い求める味オンチの消費者には、千葉・埼玉・茨城・福島米混合の偽装米でも食わせとけってことなのか?

 元ギャル社長はひも付きのタレントみたいなもんだから、依頼されりゃシブヤ米だろうが、渋谷地鶏だろうが、恥ずかしげもなく関わってくるだろう。しかし、秋田県大潟村の混合、混合あきたこまちに関わっていない農家の人達は、納得しているのか?

 元ギャル社長が、大潟村コラボ米の「シブヤ米」を販売することにした理由は、ギャル社長の祖父が「秋田県人」だったのと、渋谷の象徴のハチ公が「秋田犬」だからという……。

 本紙に寄せられた情報では、大潟村のあきたこまちを千葉・埼玉・茨城・福島のあきたこまちと混合させたモノを、首都圏物流センター・小池詔二の仲介により東京電力、三宅島災害復興、関電工、安川電気、荏原製作所羽田工場、埼玉工場、そして都内のスーパー丸正などに幅広く流通させたことになっている。

 これが告発され、秋田県警五城目署の捜査となったが、農友会・同友会の工作により一旦はことなきを得た。しかし現在もこの捜査は進行中だそうだ。

 大潟村の混合あきたこまち関係者からは、この不正疑惑追及に対する明確な回答もないが、この問題はあきたこまちを愛する地元農民達の間でもっと追及され、地元では話題になってもいいようなものだが、地元でも沈黙を守っているという。

(代わりに渋谷の元ギャル社長らの就農訪問には地元の農夫たちはニヤニヤ歓迎しているらしいが)

 日本の農業を代表する作物といっていい米が、メタミドホス米のみならず、自慢できる優良な生産物ではなくなってきている。大潟村あきたこまち混合米にして、欲深く粗利を高める必要のないほど優良な生産物である。

 大潟村混合あきたこまちに関わった生産者組合反省した姿勢を見せ事実公表して謝罪でもすれば、本紙としてもそれ以上の追及はしないつもりであった。しかし、それもないまま、偽装混合米以下のシブヤ米なんていうチャラチャラした偽装工作で、消費者の目を誤魔化せるなんて考えている以上、今後も徹底追及していかなければならないと考えている。

敬天ブログ (秋田県大潟村あきたこまち混合米事件) | 敬天新聞社ホームページ | 敬天千里眼